灯るような星ひとつ
何を探して野の道を歩く
風を螺旋に纏わせて
幻を追いかけて どこまでも歩いてしまうよ
わたしの心の波がみえたなら
きみの揺れる髪が海風にのって現れるだろうか
わたしの心の希みが見えたなら
きみの瞳が星になって現れるだろうか
わたしの願いがわかったなら
きみの背に羽根が生えるかもしれないね
君の透明な身体に夕陽が色付いてゆくひと時
少し見えた気がしている
ゆらゆら燃えながら
きみの心臓の紅い血潮が
時の移ろいを燈すよな
想いひとつ、ありがとう
あなたにみていた幻は
新月の夜 消えた花火だと思った
涙がただ流れてしまう
それでも星が綺麗だったんだ
これからわたしは何処へいこう
あなたの背を追いかけてしまいそうだよ
でも、わかっているんだよ
わかっているんだ、だから
灯るような星ひとつ
不甲斐なさで
自虐に咽まれる嵐の中を
灯るような星ひとつ
それだけは見失わないさ
砂嵐の中を抜け出すのは
シリウスを見失わないように進むだけ
弱った心に1錠の 光る命のお薬だから
目眩いの中、少しだけの勇気を
あの星がある限りは真っ直ぐに
北極星、ペンギンの瞳が光る
季節が傾く 秋へ巡りゆく今
あと少し もう少しだけ
ツクツクボウシが鳴く木を探してる
天敵にみつかってしまうほどに鳴く
ツクツクボウシが鳴く木はどこだろう
梯子のようにつかまって 心震わせ天まで
君まで届いたら あと少し もう少しだけ
生きようと思える夏
鳴いてくれているよ、、暑い今年もまた
蜻蛉だって夕焼けに滑り込むように、、
羽根をそば立てて、、
ありがとう
奇跡の星の命達
奇跡のあなた