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ちほーこーむいんが若年性ちほーしょーに悩まされることが無いとは言い切れない

まず退屈な日常だ。多分冒頭で読む気を無くす。ついでに続きを書く気も無くす←

「私事ですが、生涯独身なので、戸籍はオヤジと一緒。住所も一緒ですが、生計が別なので、住民票での世帯は、別々です。私が一人世帯主、オヤジとお袋が、もう一つの世帯主とその妻。ですから、例えばオヤジが年金請求のための住民票とってきてくれ、とか、お袋が公営交通機関の年間定期のために非課税証明書を取ってきて、とか云われても、私でも委任状が必要なんです。お客様に意地悪しているわけではありません。」


 窓口で、もう何千回となく、朝な夕なに繰り返した決まり文句を、また繰り返す。


 住民票での別世帯には、実は、もう一つ意味があって、例えば、介護保険料や、後期高齢の医療保険について、世帯収入が計算の基になるため、もし、年金受給世帯と、現役並み所得のある世帯を、一緒の世帯に合併してしまうと、とたんに保険料や受診料が高くなってしまうことがあるのである。(だからといって何でも分離すれば良いというものでも無くて、例えば公営住宅の居住要件としては、転貸を防ぐためもあり、同一世帯でなければならん、というのもあり、保険料のためだけに分離すると、現況届の際に慌てることになる。)


 まあ、だから何だというわけでもないけれど。


 という訳で、今日も今日とて、割合とテンプレートな案件をこなしつつ、終業時刻間際になると、ルーキーどもに、

「今日の反省を心静かにしたためて、業務日報かなんか書いて、定時になったらとっとと上がりたまえ」

などと声をかけるのだった。

 なぜこれをやるかというと、自治体によっては、たとえば、業務ごとの標準処理時間を定め、定時にシステムダウンするために、住所異動の届け出などの受付け終了時刻が早かったりもするのだが、この自治体に関しては、受付け終了時刻までに、受付け発券機の札さえ引いてしまえば、どれほど時間がかかる業務でも受付け、処理すべし、という昭和の社畜も真っ青な時代錯誤な窓口職場なのだった。

 つまり、残業代目当てで残るベテラン職員にとって、ルーキーが何人残っていようと、単なる足手まとい。たとえ電話が鳴ろうとも、「鳴らしっぱなしでカエレ!」という少数精鋭(?)な職場だからなのである。


 とは云うモノの、育児短時間・介護短時間勤務の職員もいるため、そうした職員達は、

「今日は特別に頑張ったので、お先に上がらせていただきますッ」

と所長に挨拶をして、颯爽と帰って行くのだった。

 ちなみに私事ではあるが、

「今日は特別頑張りもせず、やる気も無く、たいした成果も上げませんでしたが、

定時を過ぎたので、帰ります」

 といって帰るのが、私の定番ではある。

よくここまで読み終えた! しかし、転生して冒険するまでに、さらに退屈な日常が続くのだ! いったいどんな罰ゲームだよそれ。

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