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たったそれだけ。

第二ボタン。

作者: caem


 ほんとうに欲しかったのは 第二ボタンじゃあなかった


 ただ本音を聞きたくて ただ抱きしめて欲しかったのに


 あなたはいつも気さくでいて 誰にでも優し過ぎていて


 いますぐ告白できたらって そんな勇気なんて無いのよ


 いつもイケメンだったから いつもモテていたのは知ってる


 バレンタインチョコも渡せなかった 遠目で眺めているだけ


 どうしたら見てくれるかなって 気付いてくれるかな~って


 勇気を振り絞って書いた手紙を 下駄箱に突っ込んでみたよ


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