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じんぶつしょうかい(一部再掲載分もあります)

・元フィルド国王 アドルファス37才(高貴な狼の意味)


 実は元第八王子、昔から窮屈な王宮が大嫌いで放置され気味なのを良いことに街へ出ては遊びまわっていた。

そのうち、王宮で沢山の王族、貴族を巻き込んだ大規模な継承争いが激化し始めた事にウンザリして、子供のころからよく面倒を見てくれていた下町の爺さんの家に転がり込んでノンビリ暮らしていたところ、気が付いたらアドルファス以外の王子がみんないなくなってしまった。


 自分では争いを止める力すら持たない傀儡の父王は、このままではアドルファスまで殺されかねないので、彼に王位を譲り守ろうとしたのだが、当時15歳のアドルファスは絶対イヤだとダダをこねまくり、折れた王と王弟(のちの侯爵)が「じゃあ王宮を混乱に落とした連中を掃除したら退位していいから」って言いくるめて王様をやらせた。


 本当は先代王と王妃(アドルファスの父母)が病気で立て続けに亡くなったので元王弟の侯爵(バカ王子に婚約破棄された令嬢のパパ)は、なし崩しにそのまま王様やらせるつもりだったが、それを察知したアドルファスが最後のゴミ貴族を掃除したついでに『責任とります!』 宣言してしまい、臣籍に下りた王弟以外の王族は全員平民と王国中におふれをだしたため、しかたなく侯爵が王位を継ぐことになった。




・元フィルド国宰相 エドワード37才 (古英語で繁栄の守護者の意)


 王族(アドルファスの父の妹、降嫁したので王籍は抜けている)の血も入っているとある伯爵家の三男、アドルファスとは親戚兼幼馴染で、もう一人の現在騎士団長の男と三人で子供のころからよく遊んだ、そのせいでアドルファスがなにかやらかすたびに尻ぬぐいさせられることになる可哀想な人。


アドルファスが、王になる際に『俺だけが面倒に巻き込まれるのは割に合わない』と王になる条件の一つで無理やり宰相にされた。


最初は名ばかりの宰相であったが、周囲の助けを借りまじめに仕事をこなすうちに認められていった。

(裏側では魔法や暗部の影を自在に扱い、情報操作や証拠集めをするなど恐ろしい存在として一部界隈を恐怖のどん底に陥れていたとかなんとか……)


彼の使う魔法は、アドルファスの入り浸っていた下町の爺さんの連れ合いの婆さん(自称大魔導士)直伝。


※ちなみに眼鏡は伊達眼鏡で魔道具、人の気持ちを和らげ、リラックスさせる空気をまとうことができる。

エドワードいわく『温厚そうに見えるので便利』だそう。



・宰相は辞めたのだが、王族がみんな居なくなり侯爵だった現王に王子が一人しかいない為、王の血筋が親戚であるエドワードの母の血筋しか残っていないので、特例として現在繰り上がり状態で継承権第二位を保持している。

長男は伯爵家を継がなくてはならないし、次男は万が一要因として指名できない為エドワードが継承権二位を引き受けている状態ですが、現王太子様は先日結婚したので子供が生まれたら返上する予定。 



・フィルド王国騎士団長 ルイス35才


 アドルファスとエドワードは幼馴染、子爵家の次男だったが年の離れた兄が結婚して家を継ぎ、跡取りが出来たので、好きに生きていいと言われ自由に街で遊んでいた時にアドルファスとエドワードに出会う。


その縁で下町のめちゃくちゃ腕の立つ爺さんに弟子入りして稽古をつけてもらうようになり、その腕を生かすために騎士団に入った。



余談ではあるが、勇者マサタカの持っていた『勇者の剣』の現在の正当な継承者は彼である。


アドルファスとエドワードがいつかは引退して城を出ていく話を聞いていた為、その時は二人を守るために一緒について行こうと思ってはいたのだが、生来の面倒見の良さとお人好しっぷりが原因で、あまりにも部下に慕われすぎて引退させてもらえなかった。 


余談ではあるが、新人にルイス団長の良さを刷り込みのごとく布教する信者もいるとかいないとか……。



・下町の爺さん(勇者マサタカ)(故人)


日本から召喚された勇者。

たくさん苦労して見事魔王を討ち果たす。

その道中で仲間の一人であった大魔導士と紆余曲折あったりイチャついたりした結果見事ゴールイン。


勇者であることを世間には隠しフィルド王国の下町で余生を過ごす。

実は密かに交流のあったフィルド国王に息子のアドルファスを託される。


入り浸っていたアドルファスとその付き合いで来ていたエドワード達にあることない事適当な事をおしえていた為、なにか問題が起きたりアドルファスが突拍子もない発言をした時は大体この爺さんのせいで間違いない。

「我が人生に一片の悔いなし!」

とポックリ眠るように亡くなった。


・大魔導士(現役ばりばり)


正式名(名を秘した大魔導士)


勇者と共に魔王討伐に参加した。

彼女の本名である(真名)を『世界に秘す』という秘術で莫大な魔力を得ることに成功した。

その為年齢を重ねるごとに魔力は増大していってる模様。


夫の爺さんと一緒にアドルファス達に魔法を教えていた。

その中でもピカイチのセンスを持っていたエドワードに自分の知識をすべて教え込み、イタズラばかりするアドルファスにはホンモノを落して説教していた。

その為未だにアドルファスは大魔導士に頭が上がらない。


エドワード達のチートの元は大体この夫婦で間違いない。




・大聖女ミリア(おばあちゃん)


勇者と大魔導士とは長い付き合いで親友でもある。

『管理者』の声が聞こえる為、魔王討伐にも同行し無事討伐を終えた。(この時は聖女という肩書ではなく神聖魔術師として参戦)

その後は、褒章として各国から『聖女』の称号を賜り各地で慈善活動や災害の復興の支援など幅広く活躍していた。


近年は後進の育成にも力を入れており、弟子たちにも大変慕われている模様。

生涯独身を貫いている彼女は休暇を取るたびに勇者夫妻の元へ遊びに来ては、アドルファス達を可愛がっていた。



大聖女ミリアは現在『大陸条約会議 筆頭顧問大聖女』という長い役職名を貰っている。

彼女はウォルセアの聖女とは役割が異なり、『神託』と呼ばれている『管理者』からのお知らせを各国の上層部へ伝えるという役割を担っている為、大陸条約会議で『神託』を一早く議題にあげるために緊急招集権など様々な特権を有している。


現在『管理者』の声を聞けるものは何人かいるが特に有名なのが『神聖国ウォルセアの法王』である。

だが世界に1人だけだと不都合が生じる場合もあるだろうと何名かに聞こえるように『管理者』が調整している。


その役割に対してなにか名称を付けるべきなのではないかと大陸会議にて議題が上がり『大聖女』という肩書が用いられている(男性の場合は大聖人)



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