表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載版】 小さくなった侯爵令嬢リーリヤの秘め恋  作者: 悠月 星花
リーリヤの探し物

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

83/94

ルビーの宝飾品は、セインの愛

 セインの部屋に着くと、メイドたちが、衣装や小物の準備をして、せわしなく動き回っていた。よくよく見ると、セインの正装が準備されているところだ。


「セイン、これは……」

「僕の正装だよ。卒業式に着るね」

「素敵ですね。青と……今回は赤も取り入れられているのですね?」

「基本的には、リアの衣装に合うようになっているよ。こっちにおいで」


 部屋の真ん中に大きく衝立が立てられていて、何かと思っていた。手をひかれ、そちらに向かえば、私の卒業式に着る予定のドレスが掛けてある。


「今日出来上がったんだ。卒業式も近いからね、針子たちに最後の調整をしてもらいに来てもらったんだよ」

「そうなのですね? 図案も素敵でしたが……実物はもっと素敵ですね!」

「当日は、これに袖を通したリアはもっと素敵だろうね!」

「恥ずかしげもなく……」


 恨めしそうに見上げると、微笑んでいた。本当に楽しみにしてくれているのだと実感すると、胸がほわっと温かくなる。


「本当のことだろう? 僕は、当日の楽しみってことで、今日は見ないから、ここで、調整をしてもらって。少し出てくるから」

「どこかへ?」

「たいしたことじゃないよ!」

「……最近、とても忙しくされているので、心配しているのですけど……ご無理はなさらないでくださいね?」

「もちろんだよ! 卒業式に出られなかったら、元も子もないからね! それじゃあ、後のことはベルに任せるから」

「かしこまりました、いってらっしゃいませ」


 部屋を出ていくセインをベルとともに見送り、私は、用意されているドレスの試着する。直すところも特になく、ベルを含め、メイドたちと当日の髪型や宝飾品などの話をしていた。

 当たり前のように話をしているが、身に覚えのない宝飾品の話になり、ベルを呼び止める。


「どうかなさいましたか?」

「さっきの宝飾品の話なのですけど……」

「セイン様が、リーリア様のためにご用意されたものですね。リーリア様の瞳と同じように、ルビーをご用意しています。セイン様も、当日はルビーをどこかに着けられると聞いているのですけど……どうかされましたか?」

「……いえ、その、ルビーを私にですか?」

「えぇ、セイン様からリーリヤ様へ愛を込めて贈られるものですよ!」


 ベルに説明をされて、ボッと頬が熱くなる。宝飾品に選ばれたルビーは、私の瞳に合わせただけでなく、きちんと考えて贈ってくれるのだろう。


「……何か、お返しをしたほうがいいのですよね?」


 ベルをジッと見つめると、柔らかく微笑み「失礼します」と耳元へ近寄った。


「リーリヤ様がセイン様のお隣で、誰よりセイン様を見つめて優しく微笑んでさえいてくれば、いいのですよ! セイン様には、それ以上、他に何も必要はございませんよ!」


 少し距離を取るベルは、ニッコリ笑い「羨ましいです」という。ベルに言われた言葉を頭の中で反芻して、セインのことを考えると、とても恥ずかしくなった。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

よかったよと思っていただけた読者様。

ブクマ、いいね!下方にあるポイントをポチっとお願いします。(o*。_。)oペコッ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ