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【連載版】 小さくなった侯爵令嬢リーリヤの秘め恋  作者: 悠月 星花
過ぎていく日々

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ゴシップ?

『アンダルト様の元婚約である侯爵家のリーリヤ嬢が失踪してから2ヶ月が経ち、公爵家は二人の婚約解消を決めたらしい。今後は、エリーゼ様のご実家である男爵家と懇意にされていくのだろう。

 私個人としては、アンダルト様を健気に支えるリーリヤ様がとてもお似合いだと思うが、こればかりは致し方ない。失踪という謎のまま、リーリヤ様の安否は未だわからずじまい。あの可憐な花のような優しい笑顔にもう一度会いたいものだ。


 真実の愛を求めたアンダルト様とエリーゼ様の今後も追っていきたい。お幸せに……』


 ……この記者、誰の味方なのかしら? 二人の白々しいインタビューも書きながら、失踪した私のことも書いてくれているわ。

 この方には、アンダルト様を支えていた私のことが、そんなふうに見えていたのね。私は、ただ必死にアンダルト様のことを想っていただけだというのに。


 冷めた目で、二人の婚約記事を見ている私にも驚いた。少し前なら、取り乱していたかもしれないが、セインとアンダルトのやり取りを見たときから、私は、きっと、アンダルトを見限ってしまったにちがいない。その証拠に心は動かず、何も思わなくなったのだから。


 ……こんな記事が出て、お父様もお母様も、さぞ、心を痛めていらっしゃることでしょうね。私が至らぬばかりに、いらぬ苦労ばかりかけてしまっているわ。

 公爵様はとても良い方ではあるから、二人を慮ってくれるだろうけど……。


 アンダルトのことを考えると、両親が心配でならなかった。


 ……この記事、小さいけど、さっきの続きだわ!


『リーリヤ様失踪後の侯爵家は、火の消えた屋敷のようだ。そこに、希望ともいえた婚約まで白紙に戻って、侯爵様はさぞ落ち込まれているのではないかと、無理を承知で侯爵様を訪ねた。

 とても、気さくな方で、こんな私にも「よく来てくれたね」と優しく声をかけてくれる。ご自身はリーリヤ様のことで、とても疲れているだろうに……』


 ……お父様。気丈に振る舞われているのですね。


 肩を落としながら読み進めていく。両親の様子が載っている記事は少なく貴重だ。


『今回のリーリヤ嬢の失踪について、何か思うことはあるでしょうか?』

『いなくなった朝も特に変わったところもなく、「行ってきます」と学園へ向かいました。まさか、あの後ろ姿がリーリヤを見る最後になるとは、夢にも思わず……。

 ただ、まだ、諦めてはいません。必ず、どこかで元気にいてくれると信じています!』

『リーリヤ様は、ご結婚のことはなんと?』

『受け入れていました。あと数ヶ月のことでしたので、準備も整えていた矢先で。驚きはもちろんしています。ですが、何より、元気でいてくれたら……そればかりです』

『公爵家との政略結婚ですが、解消となりました。率直なお気持ちを聞かせていただければ……』

『……なんとも。リーリヤ自身がどう思っていたのか。元々、この婚約を白紙にというお話は先方からいただいていたので、驚いてはいません。とにもかくにも、1日でも早くリーリヤと再会できることを切に祈っているだけです。どうか、私たちの願い、拡散してください』


『侯爵様に話を聞くことができましたが、アンダルト様とエリーゼ様の婚約発表より先に、婚約を白紙に? 二人の間に……何か? それは、2ヶ月以上取材を続けてきて初めて聞いた話です。このリーリヤ嬢失踪事件の裏には、何かある。記者の勘がそう訴えています。今後、新たな発見があるかもしれません。続報を楽しみに!』


 ……ゴシップ記事のようなものね。婚約が白紙になること、お父様は公爵様からも聞いていらしたのですね。


 両親と公爵、アンダルトの弟で、私の婚約話は進んでいたのだろう。知らぬは、公爵になりたいアンダルトだけであることに、少しだけ可哀想だと思えた。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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