雷の夜
穂乃果ちゃんちの猫は、敵…
イヤイヤ、相手は猫っすからねー。
まぁまぁ、落ち着きなさいよ。
オレ。
数日後
大学もバイトも終わり明日は、穂乃果ちゃ
んとデート〜なんてウキウキの空。
穂乃果ちゃんは、今日サークル仲間とお出
かけって言ってたな。
もう帰ってるかなー。
ゴロゴロゴロゴロ
…
雷かー。
穂乃果ちゃん雷苦手なんだよな。
大丈夫かな…?
一応連絡してみたけど…
…んー。
応答なし。
…ほんと大丈夫かなー?
お風呂入ってて気づかないならいいんだけ
ど…
ゴロゴロゴロゴロ
ピンポーン
インターホンが鳴った。
こんな時間に誰だろう。
宅配の最終便?
⁉︎
インターホンを見ると…
ずぶ濡れの穂乃果ちゃんじゃん!
慌ててドアを開けた。
「穂乃果ちゃん、どうしたの⁈大丈夫⁉︎」
「空先生…帰り道急にピカッてなってゴロゴ
ロいい出してバシャーでしたの。ギャーっ
てなってクルッですの。どうしたのですか
っ⁉︎」
擬音だらけ…
しかもどうしたのですかって…。
プチパニックだ。
「とりあえず風邪ひくからシャワー浴びてき
なよ。もう遅いしうち泊まる?」
「えっ、急なお宅訪問した挙句に泊めていた
だけるのですか?」
「うん。それにどうせ明日デートする予定だ
ったし」
「ありがとうございます。このご恩は明日ま
で忘れません」
…明後日には、忘れるんだ。
ま、いいか。
シャワーを浴びた穂乃果ちゃんは、オレの
スエットを着たんだけど…
ヤッベー…
ちょーかわいいじゃん。
「少し大きいですが小さくてミチミチよりは、
いいですよね」
ニコッ。
…かわいい。
ってか、ミチミチって。
「あ、お泊りすると保護者には連絡いたしま
した」
…保護者。
自分の親を保護者って。
ってかさ、バタバタしてて気が付かなかっ
たけどさ、穂乃果ちゃんと一緒に寝る…ん
だよな…?
お泊りって
‼︎
やばい…
ドキドキしてきた。
…
穂乃果ちゃんが急に静かになり、カーテン
を少しあけて外を見た。
そして、
「来ますよ…どうしましょう」
と言い出した。
えっ?
誰が⁉︎
…まさか‼︎
おとうさん…怒り爆発⁉︎
…えっ。
どうしよう。
「おとうさん…くる?の…⁉︎」
「えっ、らいさんですよ」
…らいさん⁉︎
だれ⁉︎
「あのー、らいさんってー…」
「雷ですの…。またゴロゴロいいだしました
よね…」
不安そうな顔の穂乃果ちゃん。
雷か。
よかった。
「大丈夫だよ。」
「ほんとですか?」
「うん。寝ちゃえばわかんなくない?明日の
デートのためにも、もう寝よっか」
「…はい。」
「オレ下に寝るから穂乃果ちゃんベッド使い
なよ」
「えっ…ベッドの下ですか⁉︎狭くないですか
⁉︎」
…いやいや。
ベッドの真下とかないだろ…
「真下じゃなくてこっちね」
「あー…そちらに…。あの、できれば…」
ピカッ
「ひゃ〜ッ。」
穂乃果ちゃんがオレにしがみついた。
えっ…
穂乃果ちゃん、震えてんじゃん。
よっぽど怖いんだなー…。
「穂乃果ちゃん…」
「はいです…穂乃果は、留守です…」
いやいや…
「居るよね…」
「あの、気配消しますので一緒に寝てくれま
せんか…」
えっ‼︎
いいの⁉︎
まさかの穂乃果ちゃんからのお誘い。
でも、穂乃果ちゃん震えてるし安心させて
あげないと。
…そしてオレは穂乃果ちゃんに腕枕してあ
げて優しく包み込んだ。
安心した穂乃果ちゃん。
スースー寝息をたてだした。
うん。
寝たみたいだな。
…寝顔めっちゃかわいい。
可愛すぎるよーー‼︎‼︎
そしてすやすや眠る穂乃果ちゃんの隣では、
ぜんっぜん、寝れない空がいたのでありま
した。
続く。




