ドア
二人は、くだらないことでツボり美味しい
ご飯を食べに行くのでありました。
クリスマス前ということもあり店内は、ク
リスマスモードだ。
クリスマス前にデートしといてよかった。
クリスマスの後だと街もすっかりお正月モ
ードに切り替わってしまう。
そして本日クリスマススペシャルランチを
いただくのだ。
メインはローストビーフ。デザートは、ケ
ーキだ。
「美味しいです。」
「うん。美味しいね」
お互いニッコリしながら微笑ましいランチ
を堪能した。
お腹もいっぱいになりイルミネーションを
みに歩き出した。
お祭りの前は、通りゆく人たちがウキウキ
な雰囲気だと感じていた空。
クリスマス前は、通りゆく人たちがほっこ
り気分の人が多いんじゃないかと雰囲気で
勝手に思い込む空。
そもそもほっこりしてるのは、あんただよ。
と小人は言った。
「空先生」
「ん?どうしたの?」
「わたしの心のドアって空いていると思いま
すか?」
「あー、初めの頃は開いてもすぐ閉まる…っ
て感じだったかなー。で、また少し開く…
みたいな?でも、今は開いてると思うよ。
どうして?」
「あの、よく心のドア何重にも閉めて鍵がガ
チガチにかかっているお方いるじゃないで
すか。その場合ドアってやっぱり開かずの
間のままなのでしょうか?」
「うーん…たしかに難しいところだけどさ、
やっぱり閉まりっぱなしは、通気性悪いか
らたまには開けたいよね」
「はいです。無理矢理開けます?」
「そこは、ゆっくり時間をかけての方がいい
よね。ドア壊れるといけないし」
「あー、では、一つ一つ丁寧にですね」
「うん」
「鍵は、どうやって開けます?」
「鍵は…開けてくれるのが一番いいよね。で
も、開け方が分からなかったり鍵がない場
合は、一緒に開け方考えたり、鍵を探して
あげないといけないよね」
「なるほどー。心のドアってそれぞれ違うか
ら奥が深いですね」
「うん。ところでオレの心のドアってどんな
感じ?」
「あー、空先生は…スケルトンのドアでいつ
も開いている感じでしょうか」
それな‼︎
小人たちは、みんな一斉に思った。
しかも空のドアは、スケルトンどころか…
ドアが壊れていていつも開きっぱなしなの
でありました。
…オレ、スケルトンって。
だから、みんなに見透かされてんのか。
ハハハ…
ドアの話をしていたらいつのまにかイルミ
ネーションの前まで来ていた。
「うわーぁ。きれいですねー」
「うん。すごいね。あ、あっちにツリーがあ
るよ。行ってみる?」
「はいです」
ツリーの前まで来るとちょうど二時になる
ところだった。
するとツリーの上の方の時計台からなにや
ら音楽に合わせてウサギが二匹でてきた。
クルクルと回る二匹のウサギ。
そして二匹は、立ち上がりチュっとキスを
した。
おぉー。
ミニ劇場みたいで楽しかった。
まさかのウサギサプライズ。
またしても心がほっこりする空。
すると穂乃果ちゃん、
「心がほっこりいたしますね」
とニッコリした。
あ、オレの心のドアはやっぱり開きっぱな
しなんだと再認識した空でありました。
ま、閉まりっぱなしよりいっか。
それからまたショッピングして朝の公園の
ベンチに座った。
「穂乃果ちゃん、はいこれ。クリスマスプレ
ゼント」
「わぁ、ありがとうございます」
「わたしもありますの」
ということでセーのであけることにした。
「「せーの」」
パカっ
「「あっ」」
フハハ、
アハハ、
同時に顔を見合わせて笑った。
お互い色違いのちょっと高級なボールペン
とシャーペンセットだった。
「あとですね、クッキー焼いてきたのでどう
ぞです」
「ありがとう。オレもキャンディの詰め合わ
せセットあるんだ。オレに会いたい時は、
この飴なめて寂しさをしのぐんだよ」
「アハハ!わかりましたです」
こうして二人のクリスマスが過ぎていくの
でありました。
続く。




