雨
次の日
外はやっぱり雨だった。
でも空はウキウキしていた。
だって穂乃果ちゃんとお部屋でイチャイチ
ャデートができるんだから。
傘をさしてウキウキ歩く空。
着いた先は、バイトのケーキ屋さん。
…おいおい。
穂乃果ちゃんとイチャイチャじゃないのか
い⁉︎
脳内小人たちは思った。
おい、小人たちよ。
オレはそんなにバカじゃない。
フッ。
むしろ賢い子なのだよ。
手土産‼︎
そう。
オレは手土産を持って行くのさ。
そして店内へ。
「これとそれとあとー、あれをください」
手際よく決めるオレ。
見たか。
小人たちよ。
と思ってたら…
財布がない。
なので給料天引きにしてもらった。
そういうときもある。
いいか。
小人たちよ。
何かしらのアクシデントが起きても臨機応
変に対応できてこそ立派な大人なんだ。
と、無理矢理空は小人たちに教え込んだ。
そして店内を出て数分が過ぎた。
…アレ⁈
なんか冷たくね⁉︎
はっ‼︎
傘忘れた。
るんるんで歩いていたら雨が降ってるのも
忘れて歩き出してしまっていた。
どんだけオレ楽しみなんだよ…。
脳内お花畑さん。
ピンクのお花が満開だよ。
さぁ、一緒に森にお花を摘みに行きましょ
うよ。
と、言ってる場合じゃない‼︎
花摘みよりも傘だ‼︎
傘を取りに戻らねば。
って事で無事傘を取り戻した。
そして穂乃果ちゃんのお宅へ
ピンポーンした。
すると
ガチャ
修が出てきた。
「おー、空…ってか傘を持ってんのになんで
濡れてんの⁈」
「あー、うっかりミスだ」
「うん…まぁオレのシャツ貸すからとりあえ
ず風呂場直行な」
「おう、サンキュー」
ということでシャツを借りた…けど。
ウサギさんと猫さんのハート柄の洋服を渡
された。
…あれ。
これって…
一応袖を通してみたけどムチムチ…
「なー、これって…」
「あ、それ穂乃果のだ。ってかサイズ違うじ
ゃん。着る前に気づけ」
「あー、そうくるか。なら渡すとき気付け」
「だな、ホレ」
次に渡された服…
加齢臭‼︎ってかいてあんじゃん⁉︎
「これさ、ほんとに修の?」
「あー、これ父ちゃんのだ」
そしてやっとこ修のシャツを装備できた。
はぁ。
なんか安心…。
って、なんで友達の服着て安心してんだ。
オレは。
そしてやっと穂乃果ちゃんに会える。
と思ったら、リビングにあやめちゃんがい
た。
アレ⁈
あやめちゃんだ。
「修、あやめちゃんがいる。今日登校日?」
「なんでだよ、ここ学校じゃねーし」
「あぁ、そういえばあなた方恋人でしたわね
ぇ。ぷぷぷ」
いやらしい顔で二人を見るオレ。
「空がキモいから早く穂乃果の部屋に連れて
行ってもらおう」
修が穂乃果ちゃんを呼んだ。
「おーい!穂乃果ー。空来たぞ」
「わーいです!今降ります」
ドタバタ。
…とんとんとん。
部屋から階段の途中まで走り急に静かに降
り出した穂乃果ちゃん。
そして、オレに向かってスカートをふんわ
り持ち上げて
「こんにちはですの。空先生」
とお行儀よく挨拶する穂乃果ちゃん。
すると修が
「さっきまでドタバタ降りてきたくせに急に
お姫様きどりかー」
と言い出した。
「おい!修。穂乃果ちゃんは、オレにとった
らいつでもお姫様だから」
と言った。
そして穂乃果姫にたくさん入ったミニケー
キを差し出した。
「姫、お好きなものをどうぞお選びください
な」
「わぁ、素敵ですの」
といい穂乃果姫は、おめめがキラキラした。
穂乃果ちゃんが選んだら次はあやめちゃん。
そして修には、一番苦いやつを差し出して
やった。
「これ、一番美味いから。元気でるぞ」
と言って。
くくく。
穂乃果ちゃんを悪く言った罰だ。
修は、このミニケーキを食べて後で後悔す
るのでありました。
それはさておき、これから穂乃果ちゃんと
のイチャイチャタイムが始まるのでありま
した。
「じゃ、オレ穂乃果ちゃんとお二階に行くの
でおふたりさんもどうぞごゆっくり〜」
と言いながらニヤリとして二階にあがった。
そして穂乃果ちゃんの部屋に入るなりオレ
は、穂乃果ちゃんにハグをした。
「穂乃果ちゃ〜ん、昨日ちゃんとあれから寝
た?」
「はいです!万全なイチャイチャができるよ
うにきちんと寝ましたよ♡」
「そっか。オレも〜♡」
と言いながらチュ〜をする二人。
そしてまたハグしてチュ〜をしてを何回も
繰り返した。
「幸せ〜」
「はいです」
とイチャイチャした後、ミニケーキを食べ
た穂乃果ちゃん。
「オレにも味見させて」
「はいです♡」
チュ〜。
「甘い」
「ふふ」
こうして雨の日イチャイチャ記念日ができ
たのでありました。
その夜、空はぐっすりグースカ寝ていた。
しかし、修は昼間食べたミニケーキにカフ
ェインがたくさん入っていたので全く眠り
につけなかったのでありました。
続く。




