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お泊りの朝

 穂乃果ちゃんは、オレの腕の中ですやすや

 と眠っていた。

 

 …かわいいなぁ。

 ずっと見てられるわー。

 ほっぺぷに〜ってしたいなー。

 ほんとは、キスしたいけどなー。

 

 

 

 …

 

 

 パチっ

 

 ‼︎

 

 穂乃果ちゃんがいきなりパッチリと目を開

 けた。

 

 …あ、ガン見してたのばっちり見られた…

 

 

「お、おはよう。穂乃果ちゃん」

「あっ…おはようさんですの……ん?」

「ん?」

「えっ⁉︎なんですか⁉︎この最高なポジション

 は⁉︎」

「ポジションって…」

 

「まさか‼︎まさかですの⁉︎」

 …あ、一晩中見てたのバレた?

 かと思いきや…

 

「せっかくの初のお泊まりでわたしは…わた

 しは…緊張と雷の不安からほぼ気絶状態で

 朝まで眠り続けてしまったのですね…」

 

 落ち込む穂乃果ちゃん。

 

「穂乃果ちゃんがよく眠れてよかったよ。も

 う雷もおさまって外晴れてるみたいだよ」

 

「あ…、ほんとですね。」

 

 カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。

 

「もう、起きよっか」

「いえ…できればまだこのままがいいです」

 

 

 か、かわいいんですけどー…。

 少し恥ずかしそうな表情の穂乃果ちゃん。

 それがまたオレの男心をくすぐる。

 ってか、オレの男心は…

 もう崩壊寸前…

 いや、崩壊して再生して崩壊しての繰り返

 しだ。

 

 無限再生…

 

「うん。じゃあもう少しこうしてようか」

「はいです。空先生」

 

 …クッ。

 耐えしのげ。

 一晩中耐えたんだ。

 すごいじゃないか。

 オレ‼︎

 

 自分を褒めたたえる。

 

 するとまさかの緊急事態…

 

 穂乃果ちゃんがオレに抱きついてきた。

 

 うわぁー…

 布団でそんな事されたらさ…

 

 あのー…

 やばいんっすけどー…

 

 …

 

 一晩中耐えたのですが…

 

 もう限界が…

 限界がすぐそこまで…

 

 もう玄関前まで来ています。

 

 限界が玄関前まで来てる。

 ププッ。

 ダジャレで誤魔化せ!

 オレ‼︎

 

 

 

 

「心臓の音…早いです。」

 ピトッ。

 穂乃果ちゃんがオレの胸にそっと手をおい

 た。

 

 うっ…

 うわぁ〜。

 

 穂乃果ちゃんの手から伝わる温かい体温。

 

 この手の温もりで穂乃果ちゃんに触れられ

 たら、どんな病気も一瞬で治ってしまいそ

 うだ。

 

 それくらいの破壊力を持っていそうな温も

 りだ。

 

「あ、心臓の音ね。軽く故障中かもなー」

「えっ、だからこんなに早く…それにしても

 なぜ故障してしまったのでしょう…」

「なぜって、穂乃果ちゃんがこんなに近くに

 いるからだよ」

「へっ⁈…それは嬉しいです。ならばわたし

 の心臓が同じく故障してしまったのは、空

 先生のせいだったのですね」

「穂乃果ちゃんも故障してたのか」

「はいです。心臓ばかりか…からだ全体が壊

 れる寸前ですの。空先生…」

 至近距離で穂乃果ちゃんがオレを見つめな

 がら言った。

 そして追い討ちをかけるかのように、

「修理してください」

 と。

 

 …

 

 ‼︎ーーー‼︎

 

 グゥわっは‼︎

 

 ‼︎ンボふーん‼︎

 

 穂乃果ちゃんの修理する前にオレが崩壊し

 た。

 

 パタッ。

 

「えっ、空先生…気絶いたしましたの?」

 

 …

 

「うん…。これ以上は…その…キケンっす」

 

「キケン…ですの?立ち入り禁止ですか?」

「うん…」

「ならば、先にわたしが空先生を修理いたし

 ます。立ち入り禁止強行突破‼︎」

 

 ツン。

 穂乃果ちゃんがオレの脇腹を優しく突っつ

 いた。

「オッ…」

 

 思わず変な声を出してしまった…

 

 …

 

 ツンツンツンツン

 穂乃果ちゃんが優しくも高速でツンツンし

 てきた。

 

「ウッ…」

 ピクッん

 

 

 ズボボボーぉ〜ん‼︎

 

 

 何かが壊れた空。

 

 修理どころか崩壊…

 

 

「穂乃果ち〜ゃ〜ん。今度はオレが穂乃果ち

 ゃんを修理しまぁ〜すっ」

 

 穂乃果ちゃんをガッチリ捕まえてベッドに

 優しく押し倒して全力でこちょこちょ〜。

 

「うきゃぁ〜、ご、ごめんなさぁい」

 

 ハァ、ハァ

 

 ハァハァしている穂乃果ちゃんを見ながら

 オレは一言。

 

「フッ、穂乃果ちゃんの修理完了」

 と言い放った。

 そして、

 くすぐり散らかされた穂乃果ちゃんにさら

 に追い討ち。

 

 

 オレは穂乃果ちゃんの耳元で、

「次は容赦しないよ♡」

 とささやいた。

 

 パタッ

 顔を赤らめて今度は穂乃果ちゃんが崩壊し

 て気絶した。

 

 なので倒れた姫をキスで起こす空なのであ

 りました。

 

 続く。

 

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