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ガッツリ盗み聞き⁉︎

こちらは、カクヨムさんにも掲載中でございます。

 オレの名前は、そら

 高校一年生。

 今日は、友達のしゅうの家に遊びに来ている。

 

「なー空」

「ん?」

「今度合コンしようぜ」

 

 ガタッ。

 どっスーン。

「ウキャ〜、いったー…」

 

 慌ててオレと修は、隣の物音がした部屋へ

 向かった。

 

 コンコン

「あけるぞ、大丈夫か⁈」

「おじゃましまーす…」

 

 ドアを開けると大胆に転んでいた妹さん…

 

 この子、よく遊びに来ると窓からガン見し

 てきてたんだよな。

 本当は、一緒に仲間に入りたいのかな…?

 

「あっ…あの、これは…決して盗み聞きして

 て転んだわけではありませんので…どうか、

 どうかお許しください」

 なんて必死に謝る妹さん。

「大丈夫だよ。誰も疑ってないし、それに大

 した話じゃないから」

「えっ、合コンって大した話じゃないんでし

 ょうか?」

 うっ…

 ガッツリ聞いてたじゃん。

 やっぱり一緒に遊びたいのかな?

 

「穂乃果ー‼︎盗み聞きとかマジやめろよー」

「は、はい。すみません…」

「ククッ、かわいい妹さんじゃん」

「何言ってんだよ。空ー。こいつは、あざと

 いぞ。気をつけろ」

「はっ?あざといって…酷いよ。お兄ちゃん

 の青鬼‼︎」

 …妹さんは、部屋から出て行ってしまった。

 

 青鬼って。

 

「おい、修いいのかよ、言い過ぎなんじゃな

 い?」

「あー、大丈夫。あいつそんなに気にしてな

 いよ。だって、ほらみてて」

 

 階段を降りていってもう、登ってくる足音。

 

 修の指差す方向をみるとスプーンをくわえ

 鼻歌を歌いながらアイスを持っていた妹さ

 ん。


 …なんだ。

 アイス取りに行っただけか。

 

「はうっ…お兄ちゃん達…まだそこに居たん

 ですね。ナマケモごっこしていたのですか

 ?」

「してねーよ。」

「あっ…わたしのアイスを狙って…」

「狙ってもねー」

「じゃあ、なんでそんな狭い廊下で…あっ、

 壁ドンの練習⁇なら、わたし付き合いまし

 ょうか?」

 

 なんて妹さんが言うから思わずオレは、

「じゃあ、いいかな?」

 って言いながら冗談のつもりで壁ドンをし

 てみた。

 

 うわっ…

 意外とちかっ。

 ってか、よく見たらかわいいんっすけど⁉︎

 しかも顔赤っ。

 なんか、オレも照れるじゃん…

 

「おいおい、ひとの妹練習台にしないてくだ

 さーい」

「あっ、わりい。ごめんね。妹さん」

 

「あっ…い、いいんです。わたしがいいだし

 たんですもの。へへッ…」

 

 妹さんは、真っ赤な顔にアイスをつけてふ

 らふら部屋に入って行った。

 

 …やべー。

 オレなんで壁ドンなんかしたんだよ。

 自分でもびっくりだった。

 

 それから修の部屋に戻りたわいもない会話

 をしたりゲームをして帰ることにした。

 

 自転車に乗ろうとしたとき何やら二階の辺

 りから視線を感じた。

 

 ん?

 ん⁇

 

 い、妹さん。

 やっぱり、めっちゃみてるし。

 う〜ん…

 無視するのもな…。

 

 ここは、思い切ってにっこりしながら手を

 振ってみた。

 

 するといきなりしゃがんだのだろうか。

 姿が見えなくなった。

 と、思ったら手がスーッと上がりヒラヒラ

 と細い手で手を振ってくれていた。

 

 …可愛くね⁉︎

 マジかわいすぎだろ〜。

 

 ってなわけで次の日

 

「おっす、修。」

「おー、空おはよう」

「あのさ、修…」

「ん?どうした?」

「あの、…妹さんってさ…。」

「うん、妹の穂乃果がどうした?やっぱり変

 だよな?」

「やっぱりってなんだよ。変じゃなくて」

「変じゃなくて、ヤバいやつ?って事⁇」

「違くて、その…彼氏とかいんのかな?」

「あー、いねーよ。わたしの王子さまは、い

 つお迎え保育にくるのかしら?って言って

 るし」

 

 …お迎え保育。

 

「あー、そっか。ならよかった」

「えっ、なんで⁉︎」

「あのさ、妹さんの事好きになってもいいか

 な?」

「は?オレに聞かれてもなーぁ。本人に聞い

 た方がよくね?」

 

 …きけるかよ。

 ってか、そんなん聞いたらほぼ告白じゃね

 ーかよ。

 

「あー…恥ずかしいじゃん⁈ってかこれは、

 妹さんに言うなよ」

「うーむ。難しい案件です」

「なんでだよ。」

「うそ、言わねーよ」

「サンキュ」

 

 こうして兄貴にオレの気持ちが伝わったか、

 そうじゃないか定かではないが、とりあえ

 ず彼氏がいなくてよかったのでありました。

 

 続く。

 

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