第18話 宴もたけなわ
グランパーティー終了回。
二人は動き、突っ込んで武器が激突する。威力はほぼ互角で動かず回転で削り合っている。しかしランスの電気が古貞を襲う。
「くっ!!」
電気をくらった少年は離れた。
「女も男も痺れさせるぜ!!」
電気がドリルのように回転しているランスを向けて笑った。
「少し痺れただけだ!!」
あまりダメージがなかったので恐れずに斬りかかる。古貞は刀を振り、夢馬はランスで突きまくる。ランスが刀に当たるたび電気をくらうが耐えて闘うことができる。
宮の体力回復能力には体をかたくして防御をあげる効果があり、夢馬の電気攻撃に耐えるほど頑丈になっていた。
二人が演劇のように闘っている時、聖華は宮と美惑とともに舞台から降りて移動していた。緋恋を攻撃している淫魔達が気づき、向かってくる。聖華が槍を構えると美惑は水着を脱いだ。
「悩殺ダイナマイト!!」
全裸の美惑はいやらしいポーズをとって、ピンクの光を放った。光を浴びた淫魔達は爆発し消滅した。浴びなかった敵達は上へ飛んで逃げた。
敵が少なくなり動きやすくなったので聖華は凍っている鮎美に駆け寄る。
「治師手!!」
手の平を向けて回復効果がある光を放ち、状態変化を解除し鮎美を元に戻した。
「鮎美さん」
元に戻った彼女を見て聖華は喜んだ。
「ありがとう、聖華さん。誤解してごめんなさい」
助けてくれた聖華にお礼を言い、誤解していたことを謝った。凍っていても、ちゃんと見て聞いていた。
「それだけのことを私はしたのですから気にしないでください」
聖華は気にしておらず眩しい微笑みを浮かべ、鮎美は目がくらみそうになった。飛んでいる淫魔達はそんな二人をマシンガンで攻撃する。
「早く敵を片づけましょう」
「ええ!!」
二人の少女は上を見て戦闘を行う。
「滞空天!!」
鮎美は高く跳び、両手を広げて回転し飛んでいる淫魔達を攻撃していく。
聖華は手の平を上に向け、一本の白い糸を出して天井にくっつけた。糸を縮めて天井近くまできて槍を振り、淫魔達を攻撃する。淫魔達は槍が届かない距離まで飛ぶが、少女は体を揺らして糸を伸ばし逃げる敵達を追う。
敵を落としていき、天井のシャンデリアを壊して落とし、淫魔達をつぶす。
「すごい味方だ!!」
凄まじい活躍をしている聖華を見て緋恋は喜んでいる。淫魔達がマシンガンなどで攻撃しても天井にぶらさがっている彼女は槍を回転させて防ぎ、糸を縮めて伸ばし、飛んでいるように移動してかわしながら攻撃していく。
「いいグランパーティーになったわね、宮」
飛んでいるように移動している聖華と減っている敵を見て美惑は微笑み、無事なワインを持ち、ラッパ飲みをした。彼女にとって最高で爽快なグランパーティーだった。
「そうですね。悪党どもを血祭りにして盛りあがっていますね」
夢馬の罠が壊れ、逆転しているので宮は喜び、女体盛りの美女達を助けている。いろいろあったが彼女の行動がこの宴を生みだした。
聖華達の活躍でパーティー会場の戦闘は激しくなり、舞台の戦闘も観客がいないのがもったいないほど激しく華麗だった。
「盤吸夢!!」
ふたつの武器が激突した瞬間、夢馬は気持ち悪いキス顔をした。
「キモいキス顔をすんな!!」
気持ち悪いキス顔が近いので気分が悪くなり、刀で押し返そうとしたが回転している風を吸い、威力をさげた。
「くっ!!」
風がなくなり電気をくらったので古貞は離れた。風を吸われただけで十分エネルギーがあり、まだ闘うことができる。
「電魔血尾!!」
夢馬はランスで突く動きをして、まとっている電気を光線のように放った。少年はかわして突っ込む。
「追風乗!!」
刀の峰から風を放ち、鋭く振って敵の体を斬った。
「なんか変だ!!」
斬った感触がおかしく刀と敵を見ると夢馬の体が一瞬歪んで変わり、イケメンに戻った。
「なんだ、今の姿は!?」
一瞬でもちゃんと見えていたので古貞は驚いていた。
「見たな!!」
夢馬は怒りで顔が歪んでおり、イケメンが台なしになっていた。
「あれを見たやつは殺す!! 電魔!!」
早く少年を殺そうと電気がなくなったランスに電気をまとい、ドリルのように回転させて突っ込む。
「よく分からねえけど死ぬのはおめえだ!! 断妻鬼!!」
刀に風をまとって回転させ、巨大な竜巻にして振る。ふたつの武器が激突し削り合う。しかし竜巻の方が強く、電気とランスを巻きこんでいく。
「うわあ!!」
夢馬も巻きこまれ、回転した。竜巻の中で回転しながらもがいているので刀を振りおろす。竜巻は舞台の床を削り、周りを削って破壊していく。
舞台が跡形もなく壊れて竜巻が消えるとパーティー会場が歪んで消えていく。そして周りが基地の外になった。舞台が壊れたことでパーティー会場の空間を維持することができず崩壊した。
パーティー会場の敵をすべて倒したので敵はおらず古貞達しかいない。
「ここは?」
厨房にいた雪達もおり自分の体にくっついている物を食べながら周りを見ている。白い団員服がケチャップなどで汚れており重傷者のように見えるが元気だった。
厨房の敵はすべて倒し、パーティー会場と同じように消滅したので、もう豪華なパーティーの料理を作ることができなくなった。
「助かった……」
飯子とクッスパイは逃げたので木琳しかおらず彼女はへたりこんだ。女体盛りの女性達は宮が助けて避難させたので淫魔団の基地におり、ここにはいない。
「パーティー会場が消えた」
古貞が周りを見ているとパーティー会場に詳しい美惑が説明する。
「あれだけ暴れたからパーティー会場は消滅したわ。もうグランパーティーはできないわ」
古貞達は目的であるグランパーティーをつぶすことができた。パーティー会場がなくなったので領民達を苦しめるグランパーティーも領民達を楽しませるグランパーティーもできなくなった。
「じゃあ目的を達成したから絵亜郎達と合流しないと」
目的を達成し敵の基地が近くにあるので少年は味方に合流することにした。ここから逃げることしか考えていないので夢馬を倒したかどうかはどうでもよくなっていた。
「ここにいたらまずいから私もいくわ」
「どうぞ」
前淫魔団の団長がきてくれるのは、うれしく心強い。
「立てますか?」
聖華はひとりでは動けない木琳に手を貸す。
「は、はい」
美女オークションで人間を恐れている木琳は慈愛に満ちた聖華を恐れておらず立ちあがった。
「あっ!」
戦闘などでかなり動いたので胸の水着がとれて揺れる乳房を晒してしまったが聖華は隠さなかった。稲子の乳房を何度も見たことがある古貞でも見とれるほど神秘的な乳房だった。
少年が胸を見て喜んでいるので彼女は微笑んでいる。
「よし、いこう!!」
乳房を見るのをやめ、ごまかすように移動する。グランパーティーをつぶした古貞達は淫魔団の基地から離れ、味方のところへ向かう。
パーティー会場が消滅したので淫魔団の基地は大騒ぎになっていた。
グランパーティーをつぶしたが、まだ終わっていない。古貞はなにを見たのか?
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