箸休め話 危険なマッサージ
朱鷺世の中心地 戦塾。その戦塾にあるセレブの豪邸 片井家。この豪邸の地下室に向かう少年がいる。
短い金髪で白いメッシュ。中性的で気が弱そうな顔つき。黄緑の団員服姿で細い体つきだが引き締まっていて頼もしく腰に雷マークのような短槍をさげており黒いブーツを履いていた。
彼の名前は毬村 史電。戦塾第五基地の非正規団員だ。彼がここにきたのは仕事で階段を下りて地下室の自動ドアへいった。
自動ドアが開き少年は中へ入った。広い地下室で上と同じくらい豪華だった。自動ドアが閉まらないので後ろを見ると女性がいて突然抱きついた。
「いらっしゃい、電ちゃん」
朗らかな微笑みで少年を歓迎した。女性は若々しい見た目だが熟れた妖艶な魅力がある。黒髪のショートで黒い瞳。白いワイシャツ姿で胸元をあけており、こぼれそうな巨乳と黒いブラジャーが見えている。黒いミニのタイトスカートで巨尻が目立ち、裸足に赤いハイヒールを履いていた。
「わっ! 金藻様!」
史電は驚き、離れようとしている。しかし彼を逃がさないように豊満な体が密着しており抵抗が弱い。
彼女の名前は片井 金藻。この豪邸の主で貴族ではない庶民のセレブだ。
「離れてください」
彼女の豊満な体と匂いにやられており仕事の相手なので弱々しい態度だった。
「そうだね。これから電ちゃんが私の体を好きなだけ触るからね」
楽しそうに興奮し史電から離れると自動ドアは閉まり両側の壁から無数のマジックアームが出てきて金藻の服を脱がしていく。彼女は抵抗していないので黒い下着姿の裸足にされ、四本のマジックアームは両手首と両足首をつかんだ。
「んああ!」
大の字にして持ちあげ、浮かんで足がついていない変な感じになったので少し驚いた。四本のマジックアームは細くても力があり重そうな金藻を落とさないようにしている。
「今日はこういう感じですか?」
大の字で動けない彼女と腋を見た。処理していない剛毛が生えており隠すことができず羞恥心で頬を赤くし興奮が増していた。
「そう。いつもの部屋に私を運ぶからついてきて」
マジックアームはゆっくり動いて金藻を運び、史電はついていった。奥にはたくさんの機械がある広い部屋があり二人は入った。
「これは」
機械の画面を見ると彼女が入力しておいたデータがあり機械は、そのデータ通りに動いている。
円形で大の字の人型がある手術台がせりあがり四本のマジックアームは金藻をそこへ運ぶ。
「うあん!」
手術台の人型に押しつけられ動けないので興奮した。人型の右手部分から黒いゼリーが出て彼女の右手を覆い半球形に固まった。
右足部分からも黒いゼリーが出て右の裸足を覆い固定した。左手も黒いゼリーに覆われ左の裸足も固定された。
そして首部分から頑丈な黒い拘束具が出て金藻の首を固定した。
「ああっ!」
ゼリーの中では指しか動かず首が動かないので恍惚の表情を浮かべた。接着剤のようなもので体を傷つけずに拘束している。手術台に固定されたので四本のマジックアームは彼女をはなして離れていき、一本は手を振った。
「電ちゃん!! 早くマッサージをして!!」
「は、はい!!」
史電は手術台に近づいた。彼は金藻のお気に入りでマッサージのために呼ばれた。生活がかかっている仕事でセレブの彼女に従うしかない。
少年は近くにある電動ノコギリを持って動かし見えるように彼女の顔に近づけた。
「早く!! お願い!!」
恐怖はなく期待して笑っており顔をそらさずに電動ノコギリを見ている。
「僕の生活がかかっているのでいきます」
電動ノコギリを腹に当てた。
「ふう! うううあ!」
腹は切れず金藻は気持ちよくなっていた。切れないのは彼女が金属のようなかたい体の能力者なので普通の電動ノコギリでは古い角質が削れるだけだった。
四十代でも若々しいのは金属のようなかたい体なのでシワなどができなくて体型が崩れず、いつまでも保つことができる。
お気に入りの少年の過激なマッサージは極上の快楽で興奮しており普通のマッサージでは欲求不満の体は満足しない。
いやらしいことが苦手な史電だが、やはり男で女性に興味があり命令の範囲で金藻の体を好きにできるので、まったく嫌ではなかった。
電動ノコギリで腹と顔をマッサージし彼女の反応が悪くなったので電動ノコギリを体からはなした。止めて見るとノコギリはボロボロになっており使えなくなった。
「もっと!」
満足していない彼女は刺激を欲しており物欲しそうな表情を浮かべた。
「これはもうダメだ。次は」
壊れた電動ノコギリを置き、金藻の影響で少年は少しサドな気持ちになり、ぎこちない笑みを浮かべ、大きなハンマーを持って振りあげる。そんな少年を見て彼女は期待している。
「ふんおおおおおお!! たあ!!」
「ふああああああ!!」
ハンマーを勢いよく振りおろして膝を叩いた。
「くいいいいいい! ふうん」
膝はなんともなく、ちょうどいい打撃が気持ちよくてハンマーがあがったので余韻を楽しむ。
史電はハンマーで金藻の全身を叩く。電動ノコギリとは違う刺激は心地よく顔をつぶすように叩いても怒らず優しく微笑んで少年を見ている。
彼女のかたい体に負け、叩きすぎてハンマーは壊れてしまった。
「ふう。これもダメになった」
少し疲れ、壊れたハンマーを見て置いた。
「次は電気を流して!!」
快楽と興奮で頭は支配されており金藻の目は正気ではなく史電は少し引いた。
「はい。僕の電気で気持ちよくします」
彼は電気を出す能力があり嗜虐的な笑みを浮かべ、手から電気を少し出して見せた。命令で自分も流したい気持ちがあった。
「ああ!! ああ!!」
金藻は電気を望んでおり興奮しながら流れるのを待っている。少年は手術台に手を置き電気を流すと彼女の全身にも電気が流れた。
「ああああああん!! んああああああ!!」
電気にも耐えられるかたい体なので電動ノコギリやハンマーとは違う刺激は快感で悶えている。攻撃に匹敵する電気を流しており体は平気だが下着は破れている。
「はああああああん!!」
気持ちよすぎて目を白黒させ頭の中が焼ききれそうになり両目を閉じて脱力した。
「金藻様!!」
悶えなくなり反応がないので電気を止めた。
「だいじょうぶですか!?」
史電は彼女の鼻をつまんで引っぱる。
「くああん!」
反応があり、ぞんざいな扱いを喜んでいる。
「やりすぎましたか?」
普段の自分ではやらないことをやったので不安になり鼻をはなした。
「そんなことないわ。最高よ」
金藻は最高のマッサージをした少年を褒めて微笑んだ。とても満足しており、マッサージは終わった。しかし大量の電気を流したことで彼女は電気を帯びてしまい電気を抜く仕事ができてしまった。
電気を帯びても息子のように思っている少年とのふれあいが増えたので金藻は喜んでいた。
史電の名前はイラガの幼虫のデンキムシで金藻の名前はかたい金属です。




