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第18話 プールの水中戦

 ◇


 次の色欲衆がいる部屋の天井に穴ができ、スルーダイルを倒した古貞が出て落ちた。


「今度はどんな部屋だ!?」


 着地しようとした少年は下に水があることに驚き、落ちた。沈まないように浮き、周りを見る。

 彼がいる部屋は広いプールだった。屋内プールのようでプールサイドがなく円形の足場がいくつか浮いていた。


「プールとは!! こんなところで戦闘ってことは水中戦が得意な敵だよな!!」


 あがれる場所が少なく足がつかないほど深いので水中戦に慣れていない古貞はなんとか浮いており、動きにくく刀を振って戦闘をするのは難しい。


「敵は水中にいるはず」


 敵がいないので水面を見て警戒する。潜って捜すと、もっと不利になってしまう。水は冷たくて気持ちいいが少年の体温を奪っている。


「ん?」


 小さい波が起き古貞は少し揺れ、遠くの水面からなにかが浮上してくる。


「敵が出てきやがった!!」


 敵意がある生物なのは分かっており勢いよく出てきた敵を見た。コバルトブルーのショートだが、ヘアゴムでうなじのところをひとつに結んでおり、クールな感じの半眼でプールの水のような冷たい美貌の少女だった。


「ビーチボールがふたつ!?」


 水色の鱗があるハイレグの競泳水着姿で顔より魅力的なビーチボールのようにハリがある巨乳ときれいな裸足の巻き足で浮いていた。


「ビーチボールが四つ!?」


 巻き足をやめてビーチボールのような巨尻が浮き古貞は驚き、浮いている乳房と尻を見ている。大きくても均整のとれたスタイルで興奮しそうになり、プールの水が冷ましてくれた。


「私は色欲衆の鉄砲人魚てっぽうにんぎょだ。侵入者をプールの底に沈める」


 少女は小さい口の歯を見せ挑発し見下すような笑みを浮かべた。


「おれはマゾじゃねえのに変な気分になっちまったぜ」


 恐怖とは違うものを感じ古貞は刀を抜いた。鉄砲人魚は両腕と両脚を動かし速く泳いで突っ込む。


「風ノコ!!」


 刀に風をまとって回し足がつかなくても、なんとか振る。しかし彼女は素早く潜ってかわした。水中で体勢を変え肉付きがいい美脚を向け、浮上する。


「だあ!!」


 勢いよく水面から脚を出し少年を蹴りとばした。高く飛んで落ち、おぼれそうになったので、なんとか浮いた。少女は片脚を出したまま向かってくる。


「サメみてえだ!!」


 風を回している刀を振ろうとしたが、いつもより遅く彼女の攻撃が速い。両脚でしぶきをあげながら連続キックをする。


「くっ!!」


 しぶきで視界が悪く連続キックをくらっており反撃が難しいので、やむをえず潜って逃げる。そして潜ったまま鉄砲人魚に斬りかかる。

 泳いでかわそうとしても間に合わず水着と腹部が斬れて出血した。血で水が赤くなったが血が止まり水と混ざって消えていく。


(傷が治ってる!?)


 苦しいのを我慢して彼女を見ると斬られたとは思えないほどの余裕の笑みを浮かべており傷が治って水着も直った。

 古貞は上半身を出して呼吸し鉄砲人魚は勢いよく飛びでてチョップをした。なんとかかわした少年は彼女の片腕を斬った。


「場所が悪すぎる!!」


 場所が悪いせいで、いつもの威力が出せず片腕を切断することができなかった。しかも水を浴びて傷は治って消えた。


「水を浴びると回復するのか!?」


 回復効果がある水だと古貞も治ってしまうので彼女はここで発揮する回復能力を持っていた。

 鉄砲人魚は離れ、速く泳いで彼の周りを回っており斬るのが難しくなった。


「このままじゃやべえ!!」


 足がつかないと安定しないので足場にあがった。足場のおかげで安定し普段と同じ攻撃ができる。


「なっから風!!」


 鉄砲人魚の動きを止めようと回している風を消し刀から冷たい風を放った。しかし速く泳いでいるので当たらず水の量が多く、少し凍って溶けていく。


「うわっ!?」


 足場が急に沈み、驚いた少年は水に落ちた。


「この足場はのってると沈むのか!?」


 沈んだ足場は浮かんでいた。この足場は長くのっていると沈むようになっており意味がない。

 鉄砲人魚は泳ぐのをやめ、巻き足で安定した。


水手砲みずてほう!!」


 彼女は両手で水を持って丸め球体にし、古貞めがけて投げる。


「この!!」


 水とは思えないかたさの水の球を斬ると水となってプールに戻った。いくらでも水があるので、どんどん作って投げる。


「くっ!!」


 数が多いので足場に飛びのり、沈む前に他の足場に飛び移りながら水の球をかわしていく。水の球の衝撃で水が揺れて足場が少し動き、不安定だが水中よりマシだった。

 足場に飛び移りながらかわしていると古貞はこの状況を打開できることを思いだした。


「おれとしたことが、この能力を忘れてた!! 風足!!」


 両脚に風をまとって浮く。どんどん浮き、天井近くまで浮いた。


「これなら安定していて、あの女の得意なプールに入らずに戦闘ができる!!」


 不安定な水や足場と違って安定しており普段の実力を発揮することができる。鉄砲人魚は浮いている少年を見ても冷静で水の球を投げ続ける。


「水中とは違うぜ!!」


 縦横無尽に速く動き、水の球をかわしていく。


「プールがなわばりのお前じゃ、ここまでくるのは無理だろ!! 悔しかったらきてみろ!!」


 制水権でやられていたので制空権を得て調子に乗り挑発した。


「そうするよ」


 冷静なようで少し怒っており冷たい目で睨んだ。


「えっ?」

滞空泳たいくうえい!!」


 水から飛びでて両腕と両脚で泳ぐような動きをし、空中に浮き移動した。古貞がいる高さまでいき、泳ぐのをやめ巻き足をして落ちないように浮いている。


「水中だけでなく空中も泳げるのかよ!!」


 ここまでくるとは思っていなかったので古貞は驚き、刀を構えて警戒し、そんな彼を見て鉄砲人魚は冷たい笑みを浮かべた。


「鮎美とは別の滞空術だ」


 鮎美に滞空術を教えたので知識があり彼女のことを思いだした。

 鉄砲人魚の名前はテッポウウオでモチーフは女性の水球選手とアーティスティックスイミング選手です。

 評価とブックマーク、感想をよろしくお願いします。

 ポイントは小説を書き続けるための大きなモチベーションになりますので、ご協力お願いします。

 「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。

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