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第15話 美女能力者のお腹の中

 しかし少年はつぶれず乳房を押し返している。


「むうううううう!」


 ジャイアントンが力をいれても細かい力では肉体を強化した古貞の方が強く、乳房は歪んでいく。


「脱出!!」


 乳房を押し返し、脱出できるようになったので少年は飛びでてジャイアントンから離れた。


「強い」


 小さい相手が自分より大きく見えてしまい、彼女は少しおびえた。巨乳の防御や挟む攻撃があるので背後に移動して斬りかかり、小回りがきかない彼女は振り向くのが遅い。

 しかし上半身を素早く穴の中に入れて閉じ攻撃をかわした。小回りがきかなくても収納能力で補った。


「空間の中にいる時は攻撃できねえ!! モグラたたきみてえだ!!」


 敵がいないと攻撃できないので待つしかない。


「出てきた!!」


 ジャイアントンの上半身が遠くに出てきたので突っ込む。


「いきなさい、白血球達」


 彼女が口を開けると中から二頭身の小さいジャイアントンがたくさん出てきて浮き、少年に向かっていく。無数の白血球は小回りがきき、オプションのようなものだった。


「なんか可愛いのが出てきた!!」


 可愛い見た目をしており、メチャクチャにしたい欲求で容赦なく斬って消していく。少年が白血球達を減らして進んでいると彼女は両腕を穴に入れた。

 大きな黒い穴が床にふたつでき、ジャイアントンの両手が出てきた。収納能力を応用し自分の両手を別のところに出して、その場から動かずに攻撃できる。

 かわしても床や天井、壁から両手や両足を出して攻撃し白血球達で妨害する。白血球達の妨害でかわしきれず攻撃をくらうが頑丈な体なので、あまりきいていない。

 両手や両足、白血球達を斬りながらジャイアントンの上半身へ向かう。口から白血球達を出しているので跳んで斬っていき口に入った。


「なっ!?」


 彼女は驚き、かみ殺そうとした。しかし古貞は刀で歯を砕いていき、かみ殺されないように奥へ進む。


「ひいいいいいい!!」


 歯が砕けた鋭い痛みでジャイアントンは頬を押さえた。


「体の中から攻撃してやる!!」


 収納能力でかわされてしまうので、かわすことができないように体の中に入って攻撃することにした。


「うっ!!」


 少年が喉を通り、食道を通っているので気持ち悪くなった。吐きだそうとしても出てこないので奥へ進み、胃に出た。


「風足!!」


 胃の底には湖のような胃液があり着地すると危ないので両脚に風をまとって浮いた。胃液は沸騰しており、なんでも溶かしそうな感じだった。


「ここにも出やがった!!」


 胃壁から白血球達が出てきて古貞に向かっていく。浮いている敵を斬って消し、風をまとっている足で蹴り、胃液に落として溶かしていく。


「ううっ」


 少年が胃で暴れているので彼女はお腹を押さえた。

 ここはジャイアントンの体内なので白血球達はとても多く、胃壁からどんどん出てきて、キリがない。


「面倒だ!! まとめて攻撃してやる!! 断妻鬼!!」


 古貞はいらだち、白血球達もろともジャイアントンを攻撃しようと刀に風をまとって回転させ巨大な竜巻にした。巨大な竜巻をまとっている刀を振り、白血球達を飲みこんで倒していき胃壁に激突させた。

 胃は竜巻に耐え歪んで揺れ、胃液は激しく回って下に流れている。竜巻は大きくなり胃は耐えられなくなって破れた。


「おおおおおお!!」


 竜巻が全身を襲っているのでジャイアントンは白目をむいて苦しんでいる。


「ごぱあ!!」


 彼女の口から竜巻が出て古貞も飛びだした。竜巻は体内を傷つけており肛門からも竜巻が出て上へ飛んだ。穴から出て天井に激突し大きな穴をあけ、止まらずに飛んでいき、ジャイアントンは消えた。

 ジャイアントンがいなくなったので床の大きな穴は消え、部屋は元に戻った。


「勝ったぜ」


 戦闘が終わって強化がきれ、古貞は刀を鞘にいれた。元に戻った部屋の壁にジャイアントンとは違う大きな黒い穴があいた。


「勝てば次の色欲衆の部屋にいけるんだったな」


 敵がいない部屋にいる意味がないので少年は穴へ向かう。


「あと六人いるのか」


 緋恋が色欲衆と戦闘していることを知らず穴に入った。

 色欲衆は、あと三人です。

 評価とブックマーク、感想をよろしくお願いします。

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 「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。

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