表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
179/214

第11話 勝利の光線

 面倒な光線だが、くらった緋恋は理解しており対策ができる。今は能力が使えないので剣で攻撃するために近づく。

 治っていない体は動きがあまり速くないので虹カメレオンは剣をかわして離れた。


「よし!!」


 藍色の光が消え、再生能力が働き緋恋は喜んだ。


「次はこれだ」


 敵は手の平を向けて赤い光線を発射した。完全に治っていないので光線をくらい、全身が赤く光った。動きが遅くなる光線で虹カメレオンは安心して近づく。しかし分かっている少女は体を動かさない。


「鬼曼珠!!」


 剣から炎を放ち、敵に浴びせた。


「わっ!?」


 虹カメレオンは少し火傷をし、慌てて離れた。動きが遅くなるだけで能力は遅くならない。


「くっ!」


 手の平から緑の光線を出し自分に当て、全身が緑に光って火傷は治っていく。自分だけでなく味方を回復させる光線だが、ここには味方がいない。


「いくぞ!!」


 赤い光が消えて回復したので緑の光が消えた虹カメレオンに向かっていく。


「これなら!」


 藍色と赤の光線を攻略されたのであせっており手の平から青い光線を発射した。ちゃんと対策があり緋恋は青い光線をよけずにくらい、青く光ったまま斬りかかる。

 パワーが弱くなる光線で剣を受けとめ、また投げとばそうとする。その時、緋恋は全身の力を抜き相手の力を利用して投げ、床にたたきつけた。


「なんと!!」


 虹カメレオンは受け身をとってダメージを軽くし少女から離れた。パワーが弱くなっても相手の力を利用して闘う方法がある。

 青い光が消えたので移動して黄色の光線を発射した。分かっているのでかわす気がなく全身が黄色に光り、目が見えなくなった。


「無駄だ!!」


 目が見えなくなる光線をくらっても目に頼らず敏感な筋肉で敵を見つけて剣で攻撃する。目が見えていないとは思えない正確な動きなので虹カメレオンはよけながら移動し緋恋は執拗に攻撃している。


「やっぱりダメか!」


 あまり期待していなかったので虹カメレオンはよけながら離れ、黄色の光が消えると紫の光線を発射した。


「これは!!」


 光線をくらい、緋恋の全身は紫に光り、対策が複雑なので嫌な顔になった。考えた動きと逆になる光線で普通に考えて動くと逆の動きになってしまう。


「なっ!?」


 少女がまったく変わらずに動いたので虹カメレオンは驚き、剣をかわした。


「なぜ、こんな動きができるんだ!?」


 スムーズに動いて攻撃してくる相手が理解できず攻撃をかわして移動するしかない。緋恋は敵の動きを見て逆の動きを考えているので、ちゃんとした動きになっていた。戦闘のプロなので戦闘の動きに関しては頭がいい。


「おっと!」


 紫の光が消えて逆にならなくなったので頭を切り替えて動く。


「ちっ!!」


 攻撃がかするようになったので舌打ちをした。


「これはどうすることもできないだろ!!」


 虹カメレオンは離れて最後の光線であるオレンジの光線を発射した。


「ぐっ!!」


 これも苦手な光線で全身がオレンジに光って気持ち悪くなり、片膝をついた。相手の気分を悪くさせて抵抗できないようにする光線で緋恋は立つのが難しくなった。


「今のうちにタコ殴りだ!!」


 抵抗できない彼女に近づいて殴りかかる。しかし緋恋はパンチをかわした。いくら攻撃しても彼女は不規則な動きでかわしていく。気持ち悪いので緋恋はまともな回避ができず虹カメレオンは攻撃を当てることができない。


「うえっ!!」


 余計、気持ち悪くなり少女はうつ伏せに倒れた。敵が蹴ろうとしたので緋恋は転がってかわし、そのまま移動して離れた。

 オレンジの光が消え気分がよくなっていき、転がるのをやめて立ちあがる。まともに動けなくなっても転がり、不規則な動きで相手を翻弄することができる。

 七種類の光線は殺す光線ではないので体で受けて覚えることができ、全身が光って分かりやすく対処しやすい。


「おのれ!! カメレインボー!!」


 七種類の光線を攻略されたので手の平を向けて今までの光線をいっぺんに発射した。七種類の光線は混ざると強力な破壊光線になり、ふたつ以上の効果を使うことができず七種類が混ざれば最高の威力になる。


(私にも光線があれば!!)


 破壊光線の対策は再生能力がある頑丈な体で受けるか回避するしかない。耐えたので自信があり体に力をいれる。


(ん?)


 剣を持っていない手にエネルギーが集まり、あふれそうになっていて拳を握った。


(これは……出るかもしれない!!)


 光線をくらい続け、嫌になるほど相手の光線を見てきたので出せるような気になっていた。ダメでも耐えることができ、緋恋はよけずに虹カメレオンのように手の平を向けた。


総括導そうかつどう!!」


 手の平から強力なピンクの光線を発射した。出た光線を見て少女は少し驚いた。ピンクの光線は威力が凄まじく虹色の光線を押していき、ふきとばしそうだった。


「いくら強力でも、これで!!」


 虹色の光線を出すのをやめて能力を無効にする藍色の光線を発射しピンクの光線を消そうとする。しかしピンクの光線は藍色の光線をふきとばしたので届かず消えなかった。


「バカな!! スルーダイルウウウウウウ!!」


 攻撃をふきとばす光線でどうすることもできず直撃し友の名前を叫びながら消滅していった。


「本当に……出た」


 敵がいなくなり緋恋は光線を出した手の平を見た。彼女は強力な遠距離攻撃を身につけ、虹カメレオンに勝利した。虹カメレオンは七種類の光線を過信したのが敗因だった。

 戦闘が終わって緋恋が剣を鞘にいれると壁にドアが出現した。


「次の部屋のドアだ。色欲衆は七人で二人倒したから、あと五人。いや古貞が倒していれば、もっと減ってる」

 少女はここにいない少年の活躍を信じており、ドアに近づき、開けて入った。ドアは閉まって消え、この部屋に戻れなくなった。


 緋恋は相手の攻撃をふきとばす万能攻撃光線を身につけました。

 評価とブックマーク、感想をよろしくお願いします。

 ポイントは小説を書き続けるための大きなモチベーションになりますので、ご協力お願いします。

 「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ