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第9話 同床異夢

 今の言葉は挑発にも聞こえるので、その挑発に乗って自分達のことを話す。


「ばれたらしょうがない。私達はコピー姉妹しまい。私が姉のコピーライト。こいつが妹のコピーレフト」


 最初に出てきて話しているのが姉だが同じなので分からなくなる。


「二人をひとりのようにしていたのか」


 妹は枠の中にいて写真のフリをしていて、姉が残像を出した時に出てきて姉と同じように残像を出し二人でひとりのような攻撃をしていた。


「「それが私達の得意技だ」」


 二人は同時に得意げにいった。

 このコピー姉妹は小石姉妹こいししまいといい、コピーライトの本名は火右ひみぎでコピーレフトは左水さみず。同じ姿の姉妹で片方が犯罪をして、もう片方がアリバイを作り、二人でひとりを演じるのが得意だった。

 しかし仲が悪い姉妹でもあり、そのせいでばれて捕まった。刑務所では仲よく強い者に媚び、弱い者をいじめて三下のような生活をしていた。そんな二人は色欲衆にスカウトされ、刑務所から出た。


「二人でも同じだ。まとめて倒してやる」


 二人いるのが分かっており残像に翻弄されることもなく、どちらも弱そうで負ける気がしない。


「「倒せるもんなら倒してみろ!!」」


 姉妹は残像を出さずに緋恋の左右に移動した。今までとは違う二人の攻撃なので緋恋は剣を構えて警戒した。


「「反発はんぱつパワー!!」」


 コピーライトは両目から赤い光線を放ち、コピーレフトは両目から青い光線を放った。


「くっ!!」


 左右からの光線をくらい、緋恋の動きは止まり押しつぶされそうになった。コピー姉妹の光線は混ざると相手を押しつぶす強力な光線になる。


「「苦しめ、苦しめ!!」」


 二人は光線を出したまま、まったく同じに回り、緋恋の体をねじって苦しめる。


「ぬううう!」


 彼女は再生能力とパワーでなんとか耐えている。


「しぶといやつだ!!」


 コピーレフトはいらだち、青い光線を強くした。


「このバカ妹!! 強くするな!!」


 青い光線が強くなって押しつぶす力が乱れたので緋恋は少し動けるようになった。かわすと青い光線が強いので、コピーライトはふっとんだ。


「なにやってんだ、姉貴!」


 情けない姉を見て妹は呆れた。


「なんだと、このバカ妹!! お前のせいでこうなったんだろ!!」

「あん!?」


 コピーライトは怒り、コピーレフトも怒って姉に近づき睨んだ。二人が険悪になったので緋恋は黙って見ており再生能力で体を治す。


「あんたはいつも勝手なことばかりしやがって!! そのせいで犯罪がばれることがあって最悪捕まった!! 私のいうとおりにすればいいのに!! なにもかも、あんたのせいだ!!」

「はあ!? 姉貴だからってえらそうに!! 刑務所の時、弱いやつをいじめて奪った食べ物とかを私より多くとったことがあったよな!! 口に出さなかったけど、あれ、むかついてたんだよ!!」


 緋恋との戦闘を忘れてケンカになった。


「うるさい、ブス!!」


 姉は殺すような勢いで妹の頬にビンタをした。


「同じ顔だろ!! 性格ブス!!」


 叩かれたことで、さらに怒り妹は姉の顔を殴った。


「やったな!!」

「死ね!!」


 仲が悪い姉妹は醜い怒りの表情で、ナイフを持ったまま取っ組み合いをする。ナイフを使っていないが争いはエスカレートしていき、殺し合いになりそうだった。


「ひどい姉妹だ。姉妹は助け合うものだろ」


 緋恋は醜く争う姉妹を冷たい目で見ていた。バカ当主に反逆していた頃、貧しさに耐え、お腹をすかせた妹に自分の食べ物をあげた姉を見たので、このひどい二人が姉妹に見えなかった。


「こいつらのケンカを見る必要はないな」


 十分回復し、争っている二人が死ぬのを待つ気がないので緋恋は姉妹に狙いを定める。


「おい!! ケンカをしてる場合じゃないぞ!!」

「本当だ!!」


 緋恋の殺意に気づき、二人はケンカをやめたが遅かった。少女は姉妹を殺そうと突っ込む。


「いけ!!」

「なっ!?」


 コピーライトはコピーレフトを突きとばして壁にした。


「まったくひどい姉妹だ」


 協力して戦う気がない姉妹に呆れ、緋恋は容赦なく剣でぶったぎった。


「クソ……姉貴!」


 ナイフで抵抗する暇がなく妹は姉を恨んで死んだ。むかつく妹が死んでコピーライトは一瞬笑った。しかし、すぐ自分のピンチに気づいた。


「くるな!! 反発パワー!!」


 両目から赤い光線を放って抵抗する。コピーレフトがいないので押しつぶすことができず押し返すだけの光線だった。


「無駄だ!!」


 ダメージがなく緋恋は一瞬止まっただけで突き進む。コピーライトは力強く近づいてくる敵に恐怖している。


「くそお!!」


 赤い光線を出すのをやめて、ヤケになり、ナイフで刺そうとする。


「鬼曼珠!!」


 ナイフが刺さる前に剣から炎を出し、コピーライトに浴びせた。


「ぎゃああああああ!!」


 コピーライトは燃えて苦しむ。体の炎を叩いて消す無駄な行動をし、脳と心臓は焼けて死に消滅した。その炎はコピーレフトの死体に燃え移り、色欲衆のコピー姉妹は消え、緋恋は勝利した。


「他の色欲衆も、この程度ならうれしいな」


 他に敵がいないことを確認し剣を鞘にいれた。強いというより面倒で無駄な戦闘をさせる倒しにくい敵だった。

 仲が悪いから強かったようだが、もっとチームワークがよかったら緋恋が負けていたかもしれなかった。


「おっ!?」


 壁にドアが出現したので驚いた。


「勝者は次の色欲衆の部屋へいけるんだったな。どんな相手だろう?」


 緋恋はドアに近づき、開けて入った。ドアは閉まって消え、この部屋に戻れなくなった。

 死んだコピー姉妹は地獄へいき、自分達がいじめたことで自殺した女囚人達にいじめられ、その責任のなすりつけ合いでケンカをしていた。

 コピー姉妹はコピーのような同じ見た目の姉妹です。

 評価とブックマーク、感想をよろしくお願いします。

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 「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。

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