箸休め話 肉欲悩殺丼
日桜皇国の天皇が治めている領地 朱鷺世。その山奥にある小さな基地に十次郎がいる。山の魔物や巨大害虫などを迎撃する最前線で非正規団員の彼は指揮官代理をしていた。
強さで指揮官代理になり戦闘では陣頭指揮を執っているが指揮官の器ではないので人望がなく乱暴な性格の彼は強さしか信頼されていない。
指揮官代理の期間はもうすぐ終わるので彼は指揮官室のデスクに座っていた。質素な小さい基地なので指揮官室のデスクと椅子は石でできていて電子機器がない。
「こんな原始人のような職場は、さすがのおれでも嫌になってくるな」
給料がいい劣悪な仕事に飛びついたことを後悔していた。
「仁内指揮官代理。女友達が料理を送ってきましたよ」
岡持ちを持った部下がドアを開けて入ってきた。正規団員の彼はしかたなく従っているので嫌な顔をしていた。また彼には女友達がいないので料理を作ってくれる相手がいる非正規団員が気に入らなかった。
「そうか。ここに置いてくれ」
「はい」
偉そうな態度の十次郎に近づき、岡持ちをデスクに置いて料理を出した。料理は丼物だった。
「どんぶりだ」
フタで中が見えないので十次郎の期待は高まり、フタを開けた。
「うまそうな肉のどんぶりだ!!」
おいしそうな匂いで、いろいろな焼いた肉がのっている温かいどんぶりを見て喜んだ。
「それでは、ごゆっくり」
食べることができない部下は辛いので岡持ちを持って部屋から出た。
「ありがとよ」
部下がいなくなり女友達に感謝して箸を持った。どんぶりを持つと、やわらかくて形が崩れていない肉は揺れ、その揺れがいやらしく、しゃぶりつきたくなるような食欲が湧く。
「いただきます」
十次郎は揺れるほどやわらかい肉を箸で持って食べた。
「肉感的なやわらかさと肉汁。これはカルビだ」
牛のカルビで、とてもやわらかくとろけ、かめばかむほど肉汁が出て若い女性のお腹が見えた。
「タレが肉の臭みを消して食欲が増す」
赤ワイン、しょうゆ、すりおろしたショウガとリンゴ、トウガラシを混ぜて煮込んだタレがかかっており、いろいろな肉の味をまとめていた。このタレは若い女性の裸体のような肉の魅力をあげるきわどい下着のようなもので、この料理を作った女友達の下着姿が見える。
「この肉は胸肉、ハツ」
胸肉とハツを食べると彼女の揺れる乳房が見え、興奮した。カルビの肉汁とタレを吸っており、うまみが増している。
「ミスジ」
ミスジとご飯を食べると彼女のソーセージのような指がある手が見え、白いシーツをつかんだ。
「モモ肉」
ハムのような脚が見え、つま先で白いシーツを押した。
「ロース」
白いベッドの上でシーツをつかんでのけぞる彼女が見えた。
「ランプ、イチボ」
彼女が四つん這いになって角煮のような尻を振った。
「タン、ツラミ」
タンとツラミを食べると女友達の口と頬が見え、あえぐように舌を出し、よだれで唇を濡らしていた。
「これだけ肉を食っても少量の塩とレモン汁を混ぜたご飯でさっぱりして、いくらでも食える」
少量の塩とレモン汁で、ご飯はさっぱりしており肉の脂っぽさを和らげて食べることができる。このご飯は女友達の汗などがしみこんだ白いベッドのようなものだった。
いろいろな肉がのっていて、まとまりがないようできわどい下着姿の女友達が白いベッドの上で悩殺しているのを表現していた。
十次郎は彼女の体にむしゃぶりつくように料理を食べていく。
「ごちそうさま」
完食し、どんぶりを置いた。
「この仕事が終わったら彼女に会おう」
食べ終わった十次郎は仕事のストレスがなくなり料理を作った彼女に会いたくなった。女友達は彼を誘うために食えるいやらしい動画を送ったのかもしれない。
こんなどんぶりを想像しました。
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