その世界異世界につきー
初めての投稿となるので至らぬ点もございますが、どうぞごゆっくりとお寛ぎください(o*。_。)oペコッ
『Episode:00』
■ 4月29日 草原地帯 ??????????
青く澄み割る空、どこまでも続いているのではないかと思うほど広大な大地。
花は咲き乱れ、近くには昆虫や動物などの影もあり、鉄とコンクリに囲まれた都会の喧騒を忘れされるようなのどかさがそこにはあった。
しかし、そんな風景に似つかわしくない異物がまぎれこんでいた。まるで美しい風景画に極彩色の絵の具がたらされたかのような強烈な違和感。
体長5~6mくらいはあるのではないかと思うほどに巨大で、青紫色の体表を硬い鱗がおおい頭部から尾ひれまで黄色いたてがみが生えており、何より目を引くのが頭がから突き出た二本の角。
一見馬鹿でかい蛇にも見えるがどう考えてもたてがみや角が生えている時点で蛇なわけがなく、どう考えても普通の生き物ではなかった。強いていうならばそれは魔物とでもいうべき存在だろう。
そんな魔物が頭を落とされて大量の赤黒い血をあたり一面に広げて絶命していた。
傍らには一人の少女が立っていた。
その少女の手にはこれまたその場には似つかわしくない武器が握られていた。
極厚の片刃の刀身は青白く光り、刀身には目の前の魔物のものとみられる血がついていた。
刀身の反りの部分には四角い金属でできた箱状のものが取り付けてありそこから刀身の反りに沿うように筒状の物体が取り付けられ、柄の部分にはスイッチが一つついてた。まるで引き金であるかのように。
そう。その武器はおよそ人間が軽々と振り回せそうにないほど長大な剣とどう見ても大砲としか思えないような金属の筒状のものが合体した歪な武器だった。
「ふう、今日のノルマはこれでおしまいかな。」
そういいながら少女は目の前の魔物を見上げた。
「しっかし、なんでこいつこんなところにいるのよ。これで10体目よ」
○パープルスネーク
脅威判定:B
生息域:ヤグラ山岳地帯
その魔物は本来ヤグラ山岳地帯に生息しているはずの魔物で、こんな山岳地帯から遠く離れた場所の草原に現れることは滅多にないはず。
そもそもこの草原は魔物はほとんど現れず、現れても脅威判定の低い魔物がたまに現れる程度の場所のはず。
そんな場所に脅威判定Bの魔物がいること自体が異常なのだ。
「一体なのが起きているのか知らないけど ……いやな予感がするわね」
そういうと少女は目の前の魔物切り落とした頭部を切り開き中からゴルフボールサイズの紫色に輝く球体を取り出した。その瞬間目の前の魔物が光の粒子となって消え、先ほどまで刀身にべったりとついていた血も嘘みたい消えてなくなっていた。
「さてと、そろそろ帰りますかね」
少女は手にした球体を鞄にしまうと手に持った武器を背負い街へと歩き始めた。
楽しんで書かせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。