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終わりの始まり
鼓動がいやに早くなる。
まるで自身の、からだではなく
メトロノームを無理矢理に加速させたような鼓動
先生方の心配をよそに意識は別の次元へーー
[殺せ、身を守る為に殺せ]
[主の命を守らなければ]
[終わりの始まりはすぐ、そこにある]
なにを言ってるのか全く身に覚えがないが、鼓動の早鐘が俺の意識を奪い思考の上書きを行おうとする。
ワオーンという叫びが、頭の中に響き、少しずつ身体が傷みはじめる
徐々に強くなる傷みと鼓動のせいでどんどんと意識が遠退く。
そんな中、誰かが俺の背中を触った気がした。
次の瞬間ーーー
意識が遠のくなか、すべての肉片が降り注ぐのを
最後に俺の意識はなくなった。
完。




