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6話 ミレーゼの思考と正体

~前回~

・レベルって大切なんだな

・種族超えたぜ!

・天使からの助言<(_ _)>

・騎士団行くぜー!

・さらば、また会おう!キリッ

以上


☆ミレーゼ視点☆

時は、黒斗が図書館に来る少し前まで逆戻る。


ミレーゼ「・・・落ち着く」


私は今図書室にいる。

私は、ここが好きだ。

窓からは暖かな日差しが差し込み、微かに小鳥たちの鳴き声や風の音が聞こえてくる。

そして、本棚に並べられている本の香り。

普段あまりここには人が来ないため、静かであり落ち着いた空間になっている。

ここは私のお気に入りの場所であり、よくいるため、城の人たちからは「図書室の司書」や、「本の番人」なんて呼ばれているが、気にしない。


今日も今日とて、ここに来ているのだが、今日は珍しく来訪者が来た。

黒髪黒目の平凡そうな少年だった。

黒髪に黒目はこの地方では珍しいがいないわけではない。

平民かな?

でも、平民がここ(王城)に入れるだろうか?


そこでふと、昨日勇者召喚が行われていたのを思い出す。

ひょっとして、この人が勇者の一人なのだろうか?


その勇者(仮)は、ここに入り驚いた後、困ったような顔をした。


私は、声をかけてみることにした。

初対面に人用の口調で・・・


ミレーゼ「どうかしましたか?」


黒斗「うわぉ!」


勇者(仮)は驚いた。

いきなり話しかけたのはいけなかったと思うけど、勇者がここまで驚くかな?

前に読んだ勇者の出てくる本の勇者は、神出鬼没の魔法使いとの出会いの時、いきなり背後から話しかけられても微動だにしなかったって書いてあったし、この人はホントに勇者なのだろうか?

私の中での勇者(仮)が勇者(仮?)になった。


黒斗「えっと・・・あなたは、どちたさんで?」


そう言えば自己紹介まだでしたね。


ミレーゼ「あ、そうでしたね。私は、ミレーゼと言います。ここの司書みたいなものです。あなたは?」


黒斗「ミレーゼさんですか。俺は、神山黒斗と言います。黒斗って呼んでください。」


すごく丁寧だ。

でも、初めて会ってしかも、同い年位の人に敬語を使われるのは・・・


ミレーゼ「別に敬語じゃなくていいですよ。コクトさん。」


黒斗「わかり・・・わかったよ、じゃあそっちも敬語じゃなくていいぞ。」


私の対初対面対話術が見破られていた!?

・・・まぁいいか、こっちの話し方疲れるし


ミレーゼ「・・・わかった。よろしく」


なんか、コクト微妙な顔になっている。

・・・なんでだろう?

あ、それより


ミレーゼ「・・・コクトは、ここに何しに来た?」


黒斗「俺か?俺は、ちょっと調べものをな。そうだ。司書だったら、神様に関する本とか知らないか?」


神様関係?

何でそんなことを調べているんだろう?


ミレーゼ「・・・ん」


私は、神様関係の本を集めに行った。

まあ、とりあえずここにある神様が乗っている本全部でいいかな?


~30分後~

多いから台車に載せてきたけど・・・

多すぎたかな?


ミレーゼ「・・・おまたせ」


黒斗「長かったな何しにいって、うお!」



どうやら、多すぎたようだ。

・・・それより、あんな本(筋肉の進め)読む人初めて見た。


それから、本を渡してカウンターに戻った。


それから数分後、彼を見てみたら目を閉じて考え込んでいた。

どうしたんだろう?


ミレーゼ「・・・どうかしたの?」


黒斗「お、おうどうした。」


すごく、びっくりしている。

やっぱり、勇者(仮?)だな。


ミレーゼ「・・・随分悩んでたから。どうしたの?」


黒斗「いや、訓練したいんだけど、相手は如何しようか考えてたんだよ。いきなり魔物ハードルが高いかなと思って・・・」


訓練したいんだ。

やっぱり勇者なのかな?

勇者(仮?)→勇者(仮)


ミレーゼ「訓練するなた、騎士団のほう行った方がいいと思う。」


相手も気づいたらしい。


黒斗「ありがとう。じゃあ、俺はこれで。」


さっそく行くらしい。


ん~、やっぱり勇者なのかな?


ミレーゼ「・・・どうして、強くなりたいの?」


黒斗「強くなって、魔王倒して早く帰るためだよ。」


なんか、考え込んでたけど

・・・怪しい


ミレーゼ「・・・ホントにそれだけ?」


黒斗「!・・・それだけだよ」


どうやら、本当のようだ・・

てことは、ほんとに勇者なんだね。

なんか、想像と違うな~

親しみやすくて嬉しいような、想像と違って悲しいような・・・


ミレーゼ「・・・わかった」ショボン


黒斗「じゃあな。また来るよ。」


ミレーゼ「・・・ん」


まあいいや、それが勇者なんだろうな。

私は、カウンターの方に戻った。


コクトは帰っていった。

・・・なんか、がっかりしていたような


ミレーゼ「・・・良い人そうだった。」


???「ミレーゼ姫」


いつの間にか私の前に騎士の服を着た人が膝をついていた。


ミレーゼ「・・・なんかよう?」


???「国王様がお呼びです。」


お父さん、また面談の話かな?

どうせ断るのになんでこんなに持ってくるんだろう?


ミレーゼ「・・・わかった今いく。そう伝えておいて」


???「御意」


そう言って、騎士の服を着た人が目の前から消えた。

たぶん、お父さんの所に行ったんだろう。


ミレーゼ「・・・はぁ」


私は、お気に入りの所から離れたくないが、お父さんの所(国王の部屋)に向かった。



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