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ある日、大きく人生が変わりました。  作者: 如月 那乃華
第1章.知らない王国
1/5

1.倒れた先は

“冒険者さんは静かな場所を好みます”

の次です。(完結すらしてませんが。)


う…うぅ…、何か、食べたい。

お腹いっぱい、食べたい。

私、未来ミクがこの異世界に来て、三日たった。

目の前が急に光ったと思ったら、この世界にいた。

私の居場所がない、この異世界。

夢じゃない、と気付いたのは、昨日の夜。

着ている服はボロボロ、体は細くなっている。

もう、私…、限界。

死にそうな位、お腹すいた。

……眠い。

…寝ちゃおっかな。

ただの夢でした、それで終わりにしてよ。

もう…こんな世界は…いやだ…。


***


う…ん…?……生きてる!家に戻ってこれたんだ!やった…あ……?…ここ、どこ?家じゃない。

病院でもない。

知らない場所。

…早く、早く逃げないと、殺される!……ガタンっ!…ウソ…!やだ!死にたくないよ……っ!

逃げたいのに、足がすくんで動かない。

私が眼をつぶって殺される、と思っていると……いつでも殺せるはずなのに。

なんで、殺さないの?…という疑問が、どんどん浮かんでくる。

どうすればー…。


「は…やく、こ…ろ…せば…?」


上手く喋れない。

でも、途切れ途切れだったけど、伝わったはずだ。


「なんで…、こ…ろさ、ない…の」


男は、哀れそうに見つめる。

なぜ?哀れむ必要はない。

殺せばいい。


「殺してよ!こんなとこ、やだ!…死んだ方が、マシ」


だが次の瞬間。

思いもよらず、驚きを隠せない。

よく見ると、目の前には、沢山の食べ物があった。

……ダメ。

どうせ死ぬのに、食べ物が無駄になるだけ。

…なのに。

男は目の前に、林檎のようなものを出す。

………美味しそう。

でも、ダメ…勿体ない。

……早く、逃げなきゃ。

立とうとするとフラついて、倒れる。

…目の前が霞んできた。


「う…あ…。ん…?」


上手く言葉を喋れない。

さっきより、目の前が霞む。

ダメだ、倒れる───。

…そのあとの記憶は、一切なかった。

面白いかは保証できません。

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