私の中の世界
雲が晴れたのに真っ暗な昼下がり。まるで夜である。
なぜこんなに暗いのかというと最近太陽がサボりだしたからだ。一日中暗いと気が滅入ってくる。
太陽が光を与えてくれないというのは地球にとって死活問題でありとあらゆるところに影響が出始めている。一番身近なところで言えば私が仕事に行かなくなった。
というのも先日仕事の帰り、何時ごろだったか?なにしろ一日中暗いので時間が分からない。とにかく会社からの帰り道近所の畑で私は見てしまったのだ、日光を浴びることができずに枯れてしまった野菜達がもぞもぞと動いているのを。やつらはとても苦しそうに動いていたかと思うと突然立ち上がったのだ。野菜が立ち上がるというのは実に奇妙で、なぜなら野菜に足は無いはずですやん?それでもやつらはスクッと勢いよく立ち上がり不気味な笑い声を上げながらものすごい速さで畑から走り去ってしまったのだ。
以来、私は怖くて外に出ていない。
しかし、野菜が二足歩行しだしなんていうのは実はもう珍しいことではない。初めのうちこそニュースなどで取り上げられていたが最近じゃ当たり前の事象となっている。
特に害を加えるわけでもなくただうろついているか走っているか、たまに驚かされるくらいだ。