第九章 診察
第九章〜 診察 〜
空龍は走って病院に向かっていた。
瑞稀「そんなに走るなよ!」
空龍「黙ってろ。」
瑞稀「・・・大丈夫なのに。」
そして、病院に着く。
空龍「医者は何処だ?こいつが、瑞稀が怪我したんだ!」
空龍は病院に入るなりそう叫んだ。
瑞稀「馬鹿、病院だ静かにしろ!」
瑞稀も少し小さい声でそう叫んだ。
看護師「どうしましたか?!」
空龍「瑞稀が怪我したんだ!」
看護師「では、診察室へ!」
瑞稀「別に良いのに。」
そうして、三人は診察室へ。
そこには医者がいた。
医者「どうしたのかね若者よ。」
瑞稀「若者かよ!」
空龍「頭と、手を・・・!」
瑞稀「落ち着け、空龍。」
医者「何だ男か。」
医者は空龍を診てガッカリした。
瑞稀「いや、そいつが怪我してんじゃねぇよ。」
医者「あぁこっちか。こっちも男・・・っ!頭・・・血が出ているではないか!」
空龍「あと、手が動かないらしい。どうにかしてくれ!」
瑞稀「落ち着けー!・・俺男じゃねーし!」
医者「まず、え〜と、何て言ったかなレントガン撮るぞ!」
看護師「先生!レントゲンです!」
瑞稀「大丈夫か?この医者。」
瑞稀はレントゲンを撮る為移動した。
空龍は着いてきてはいけないと言われ廊下のベンチに座っていた。
瑞稀「頭のレントゲンか・・・。頭蓋骨が写るのか?」
ピー パシャッ!
瑞稀「ピーって何だ?ピーって・・・」
医者「次は手だ。」
瑞稀「アイアイサー。」
ピー パシャッ!
瑞稀「さー終わった、終わった。」
そして、空龍も加わり、再び診察室へ。
空龍「どうだったんだ?!」
瑞稀「ピーって言ってた。」
空龍「ピー?」
瑞稀「レントゲンがピーってね。」
空龍「いや、結果だ、結果!」
瑞稀「これから言われんだろ?」
空龍「そ、そうか。」
医者「・・・骨折。」
空&瑞「「え?!」」
医者「頭蓋骨、右手の甲、共に骨折です。」
瑞稀「なんだとぉ!?」
空龍「・・・・どうしよう。」
瑞稀「何がだ?」
空龍「男っぽいとはいえ、女に怪我をさせてしまった。」
瑞稀「・・・・気にするな。」
医者「ギプスをはめる、そこのベッドに横たわれ。」
瑞稀「はいはい。」
瑞稀はベッドに横たわった。
医者は頭、手にギプスをつける。