第四章 武器屋《風封尽》
第四章〜 武器屋《楓封尽》 〜
聖純は出雲に引っ張りまわされていた。
聖純「ここの店で良いですか?」
出雲「嫌だ〜。違う店ー。」
テクテク・・・・・
聖純「ここはどうですか?」
出雲「嫌だ。」
テクテクテク・・・・・
聖純「ここは?ハァハァ・・・。」
出雲「嫌だ。」
テクテク・・・タッタッタッタ(走る)
聖純「ここは?ハァハァハァハァ。」
出雲「嫌だ。」
結構走らされて、流石に聖純も怒ったようだ。
聖純「(怒)・・じゃあ何処が良いんですか!」
出雲「・・・・・武器や《楓封尽》」
聖純「あの、デパートの中にある?」
出雲「そう。この前良い鎌があった。」
聖純「あと10分くらい歩く事になりますね。」
出雲「そだね。」
聖純「まぁ、自分が使いやすく、良いものなら仕方ないですね。」
テクテクテク・・・
10分後
歩いてたどり着いた場所はデパート。外壁が真っ白のデパートで10階まである。
ここには、色々なものが置いてあり、旅人には最適だ。
出雲「到着〜!」
聖純「流石に疲れますね。30分以上歩きましたよ。走りもしましたけど。」
出雲「じゃあ、行こ!」
聖純「3Fですね。エレベーターで上に。」
出雲は先にエレベーター・・ではなく階段でダッシュして行ってしまった。
聖純「出雲〜?」
その頃、出雲は・・・
出雲「ここだよ!せいじゅ・・・。聖純?聖純〜?(泣)
ったく、せ、聖純の奴、ま、迷子になってやの・・・(泣)」
一方、聖純は・・・
聖純「出雲〜?困りましたね。・・・先に《楓封尽》に行っているでしょう。」
《封楓尽》にて・・・
聖純「出雲?・・・先に銀行に行ってお金を下ろしてきますか。」
冷静に判断しているが、やっぱり少し動揺していた。
それと正反対に出雲は、泣いていた。
出雲「えぇ〜ん、聖純〜(泣)」
店員「どうしたんですか?」
出雲「あっ、せ、聖純が迷子なの!」
店員「では、アナウンスしてみましょう。」
テクテク・・・
ピンポンパンポン
店員「迷子のお呼び出しを致します。
神良聖純様、神良聖純様、
雷夢出雲様がお探しです。至急、迷子お呼び出しセンターまでおこし下さい。」
5分後
聖純「あっ!出雲!」
出雲「あー聖純!モグモグ・・・」
聖純「出雲?何を食べているんですか?」
出雲「お菓子ー。店員さんがくれたの。」
聖純「出雲(怒)行きますよ。」
出雲「・・・・はい。」
そのあと、銀行で金を下ろし《楓封尽》へ。
出雲「やっと着いたー!」
聖純「出雲、どれですか?」
出雲「えぇーっとねぇ。・・・コ・レ!」
聖純「いくらですか?」
出雲「51万円!!」
聖純「1万円オーバーですね。」
出雲「あっそう、でも!コレが良い!!」
聖純「仕方ないですね。後の1万円は僕が出しましょう。」
出雲「わーい!わーい!」
店員「51万円です。」
聖純は下ろしてきた金と、自分の1万円を取り出し店員に渡す。
聖純「はい。」
店員「確かにお預かりしました。」
出雲「じゃ、聖純、帰ろ!」
聖純「はい。でもその前にお金を下ろしてから出ないと。」
出雲「疲れてるのにィ〜。」
聖純「そうですか、旅に行ってご飯も無し、水も無し、―も無し・・・
最終的には宿にも泊まれず・・・・が良いんですか、出雲は。」
出雲「それは嫌だ。銀行に行こう。」
そして、銀行に寄り、家に帰ろうとするのだった。