第十一章 空龍の一目惚れ
第十一章〜 空龍の一目惚れ 〜
瑞稀「飯だー!!」
聖純「出雲、鉄板出してください。」
出雲「これで良い?」
聖純「良いですよ。では、焼きますか。」
瑞稀「・・・空龍は?」
聖純「さぁ。」
瑞稀「聖純怒ってる?」
聖純「そりゃあ怒りますよ。空龍のせいじゃないとはいえ瑞稀に怪我させるなんて。」
瑞稀「いや、俺勢い良かったからなぁ。暖炉に突っ込んでいったもん。仕方ないさ。」
出雲「見てみたかったなぁ。」
瑞稀「何だそれ。まぁ良いや、空龍探してくるから先焼いててよ。でも、喰うなよ!」
そう言い残して瑞稀はリビングを出る。
家の中を歩き回っていると、暖炉の所に空龍がいた。
血を拭いているようだ。
瑞稀「何やってんだ?」
空龍「うわっ!びびった。・・・血を拭いてんだよ。」
瑞稀「別に目立たないから良いのに。」
空龍「・・ごめんな。」
瑞稀「大丈夫だ。」
空龍「嘘、ついて良かったのか?」
瑞稀「あいつ等、凄ぇおせっかいだから良いんだ。」
空龍「・・・。」
瑞稀「あまり、黙ってるとあいつ等以外と鋭いから怪しまれるぞ?」
空龍「あいつ等、あいつ等って詳しいんだな。・・・好き、なのか?」
瑞稀「んな訳ねぇだろ、2人共女っぽいし。
こん中で一番男っぽいの俺って言われてんだぞ。」
空龍「男っぽいのが好みなのか?」
瑞稀「俺よりも、な。」
空龍「なぁ、一目惚れって信じるか?」
瑞稀「さぁ、俺は一目惚れ何かした事ねぇからな。」
空龍「・・・そうか。」
瑞稀「それがどうかしたか?」
空龍「いや、なんでもない。」
空龍は少し赤くなっていた。
瑞稀「何だ?俺が好きか?」
空龍「なっ///!」
空龍は更に赤くなった。
瑞稀「え?マジ?図星?」
空龍「な、なっ!/////!」
瑞稀「お前も変な趣味だな。」
空龍「・・・悪かったな。」
瑞稀「でも俺、お前の事嫌いじゃないぞ?」
空龍「え?マジかよ////!」
瑞稀「お顔が真っ赤ですよ。空龍さん。」
空龍「・・・////」
瑞稀「さてと、焼肉喰いに行くっ!・・・」
瑞稀の言葉を遮るものがあった。
それは、空龍の唇だった。
だが、2・3秒で離れた。
瑞稀「っ!!」
空龍「・・・////」
空龍は走っていってしまった。顔を真っ赤にして。
瑞稀「///なっ何なんだよ、あいつ。」
その後、瑞稀はリビングに行った。
聖純「どうしたんですか?瑞稀。」
出雲「空龍もう来てるよ。」
瑞稀「別に何でもないさ。///・・・さぁ!喰うか!」
聖純「瑞稀、顔が赤いですよ?」
瑞稀「この部屋が暑いんだ。」
出雲「焼肉焼いてるからね。」
空龍「さぁ、喰うぞ!」
瑞稀「・・・あぁ!俺右手使えねぇんじゃん!」
空龍「瑞稀の分も喰ってやるから安心しろ。」
瑞稀「あっひでー!!左手でも喰える!空龍よりも多く喰ってやる!」
空龍「負けねぇぞ!」
出雲「ボクも負けないよ!」
聖純「どうでも良いですけど肉焦げますよ。」
出雲「凄い!瑞稀野菜をたっぷり食べてる!」
瑞稀「野菜は良いぞー。出雲も食べろ!」
出雲「ボクも?!」
空龍「早く喰わねぇと無くなるぞ!」
瑞稀「あってめぇ!」
こうして楽しい夕飯は終わった。