第十章 瑞稀の嘘
第十章〜 瑞稀の嘘 〜
瑞稀「うわー、かっこ悪。」
空龍「・・・・・。」
瑞稀「・・・気にするなって。」
空龍「・・・・・。」
そして廊下に出る。すると、聖純と出雲がいた。
聖純「瑞稀!どうしたんですか?!その包帯!!空龍にやられたんですか?!」
瑞稀「いや、片付けしてたんだけどさぁ。
ボール踏んづけて派手にこけて、暖炉にぶっかった
空龍「・・・・・。」
出雲「何で空龍は黙ってるの?」
聖純「瑞稀嘘ついてません?」
出雲「ボクは瑞稀を傷つける奴と一緒にいたくないよ。」
瑞稀「何で決めつけるんだよ。」
空龍「・・・・・。」
聖純「だって、さっきから空龍喋ってないじゃないですか!」
瑞稀「それだけで決めつけるなよ!」
出雲「だって、今日初めて会ったし、
本当は伝説利用してるボクらの敵かもしれないじゃんか!」
瑞稀「・・・・何で人を信じないかねぇ。こいつ等は。」
聖純「瑞稀が怪我してるんですよ?こけただけじゃそんな怪我はしませんよ!」
瑞稀「ボール踏んづけたんだって。」
出雲「じゃあ何で空龍が黙るんだよ!」
瑞稀「心配してくれてんだろ?」
聖純「・・・納得はいきません・・・ところで結果はどうだったんですか?!」
瑞稀「別に、ただ血が出ただけ。空龍がさぁ、大げさなんだよ!
暖炉にぶっかって怪我したくらいで病院行くわ、
医者は医者でいきなりレントゲン撮るし・・・」
空龍「悪かったな、大げさで。」
瑞稀「本当、大迷惑だ。病院行くまではいいけど結局指のつき指だけじゃないか!」
聖純・出雲に心配かけないように必死な瑞稀を見て空龍は赤くなる。
空龍「・・・・///。」
瑞稀「何故そこで赤くなる!」
聖&出「「・・・・。」」
聖純「お医者さん。診察結果くれません?」
瑞稀「聖純〜、人のプライバシーを・・・。(ヤバイ、限りなくヤバイ!!)」
聖純「一応結果は知っとかないと。」
瑞稀「俺は一応女だぞ?コノヤロー。」
出雲「そうだっけ?」
ガイーン!
瑞稀「今日この展開2回目だぁ。」
空龍「瑞稀、金。」
瑞稀「あぁ、診察料ね。」
看護師「入院は?」
瑞稀「する必要ないだろ。つき指だけで。(余計な事は言うなー。)」
看護師「医者が一応頭をぶつけたんで安静にと言ってたのですが・・・」
瑞稀「あぁ、家で安静にしてますよ。」
聖純「診察料はいくらですか?」
聖純は財布を持って払おうとしていた。
瑞稀「あぁ、軍に請求しといて。レントゲン高いだろ?えーと、軍の大将に・・・。」
聖純「た、確かにお金一万円もありませんでした・・・。」
出雲「野菜買わなければ。」
聖純「野菜は必要ですよ。」
瑞稀「今日は何なんだ?」
出雲「焼肉だよ!」
瑞稀「空龍。お前、大丈夫だよな。肉と野菜。」
空龍「あ、あぁ!大好物だぜ!オレには好き嫌いはない!」
瑞稀「良し!それでこそ男だ!出雲!頑張れ!」
出雲「うっ・・・。」
聖純「では帰りますか。」
瑞稀「そうだな。」
そして4人は家に帰るのだった。
瑞稀は骨折の事は話していない。それが空龍のせいだという事も。
瑞稀は嘘をついたが、それは聖純と出雲に心配させない為だ。
それと、空龍が自分を責めないように・・・