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四角い世界

作者: 黒田真由
掲載日:2026/09/02

こちらの作品は、ながいも様の素敵なイラストを元に作成された作品です。

ぜひ、イラストも一緒にお楽しみください。

ながいも様のイラストは、とても可愛らしく癒されるものもたくさんあります。

ぜひ、ながいも様のXアカウントもご覧ください。

※小説作成・掲載については、ながいも様了承済みです。


【イラストリンク】

https://x.com/nagaimosasieshi/status/2094994341924372518?s=46


【ながいも様のXアカウントリンク】

https://x.com/nagaimosasieshi?s=11&t=6s2tyXuxMN3Qq-hF-1t4rw

 ピピピピと、音が鳴る。

 ここは、小さな四角い世界。

 私が見ているのは、四角い画面に映る、それぞれの国の、それぞれの日常。


「ここは、まだ紛争が続いてる。こっちは、今日も平和に、あの犬がおばあさんと散歩してる。今日は、あの子は泣かずに幼稚園に行ってる……」


 画面が人々の生活を映す。


「今日は、アナン国はどうですか? 紛争、落ち着く雰囲気はありますか?」


 声をかけてきたのは、アクタ。私と一緒に、この画面に映る世界を観察している。


「駄目ね。政府とゲリラ軍のトップ同士が譲り合う気配がない。それに比べたら、ジャポネ国は平和。いつもの男の子が、珍しく泣かずに幼稚園に行ったわ」


 私の返事に、「ふむ、なるほど」と言ってアクタは、椅子に座った。

 不意に、アクタが声を上げた。


「オブザさん! まずいですよ! ソノリア国が、核兵器を使おうとしています!」


 画面には、ソノリア国が核兵器の準備をしている映像が映った。

 しかし、私達は何もしない。することは一つ。記録に残すこと。

 状況を記録するうちに、ソノリア国が核兵器を空へ放った。

 爆撃機が、アスニア国に核兵器を運んでいく。

 核兵器は、あっという間にアスニア国に落とされた。

 悲惨な映像が流れていく。


「世界大戦の始まりね」


 開かれる会議。アスニア国も核兵器を運んでいく。

 しかし、私達は何もしない。


「オブザさん。僕達は、ただ見ていることしかできないのでしょうか? この戦争は、あまりにも無意味です」


 アクタが、苦悶の表情を浮かべる。


「当然でしょう。私達は、彼らにとって『宇宙人』であり、『神』なのだから。観察者は、介入してはいけない。できることは、記録に残すことのみ」


 私は、いつもの無表情でアクタに答える。


「オブザさんのその無表情。僕は、見ていて辛くなります」


 アクタが、私から視線を逸らした。

 仕方がないのだ。私達は、介入できない。してはいけないのだ。


「私達ができるのは、見守ることだけ」


 自らに言い聞かせるように、声に出す。

 アクタの表情は、相変わらず暗いままだ。

 私は、遠い過去を思い出す。

 私は、過去に介入した。

 その結果、一人の命を救い、二人の命を失った。


「あんなことは、二度とあってはならない」


 私達は、今日も見守る。

 決して手を出さず、それぞれの四角い画面に映った世界を記録していく。

 四角い世界は、今日も動いていく。

読んでいただき、ありがとうございました。

初めてSFチックな作品を綴りました。

ながいも様のイラストを見て、このストーリーが生まれました。

ながいも様には感謝しております。

もちろん、作品の作成・掲載についてはながいも様から許可を得ていますので、ご安心ください。

本作品について、自分の中では、ほんの少しのSF要素とほんの少しのファンタジー要素が混ざった作品だと思っています。

不思議な世界大好き人間なので、こんな世界があると面白いなと思いました。

この物語を綴りながら、宇宙人は地球を観察しているという話があるのを思い出しました。

ひょっとすると、今私が打っているこの後書きも、宇宙人から見られているかもしれませんね(笑)

ぜひ、感想や評価をいただけると嬉しいです。

読んでいただき、ありがとうございました。

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