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天地タクシー1
こんにちは。会いに行きたい人の名前、教えてください
地獄にいる高橋両基!
わかりました。
ベテランドライバー雪宮春樹は名前を端末で検索する。
この人で合ってる?
うん!
(こんな小さい子供が一人で?しかも地獄?父親だろうか、、)
では出発しますね。
春樹はタクシーの運転を始める。タクシーは空へ向かい飛び出し『次元の壁』を通り抜ける
しばらく運転を続ける。到着した途端、少年は思い切り走り出した。
お父さん!!!!!!少年は号泣しながら抱きついた。
両基は言った。
元気してたか?
うん!!!!
春樹は何年もこの光景を見ているのに、毎回泣きそうになる。
しばらく談笑している少年たちに春樹は
心苦しいのですがそろそろお時間です。
と言った。しかし少年は
いやだ!!!!絶対に帰りたくないと泣き叫ぶ。
ああ、いつものパターンかと心の中で思った。
しかし時間は時間ですので、、
少年は引き下がらない。
(仕方ないあの手を使うか)
春樹はタクシーの扉を思い切り締めた。