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【第3章完結】蒼の守護と碧の命運  作者: 河松星香
第1章 GFP学院と因縁

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01-34 特訓の誘い

「……そういうことで、フォール=グリフィンを辞めたの。人を殺すなんて断じて許せない」

 メイリアから熱い視線を感じる。


「でも、実際GFP学院のことをどう受け止めているんですか?」

 雅稀は複雑な気持ちで視線を落とす。


「別枠って思ってる。非魔術界(ル=ヴァール)から来た魔術師って感じで」

 ネアは腕を組んで雅稀をじっと見つめる。


「プライドの高い人は納得がいかないところだと思うけど、あたしは気にしていない」

 メイリアは両手を腰に当てて背筋を伸ばす。


「それより、GFP学院を滅ぼすと言っているフォール=グリフィンが許せないし、入ったことに後悔している。そんな連中を倒したいと思っている君たちに、あいつらが練習している攻撃魔術や防御魔術、そして弱点とも言える波動系の技を伝授するよ」

「本当ですか!?」

 雅稀たちはネアの言葉に目を光らす。


「ああ。フォール=グリフィンの拠点で様子を見たということで、今から現実世界(ベスマール)に帰って特訓するよ」

「えっ……」

 急な展開に利哉は目を丸くする。


「何だ、嫌なのか? あんなクズに命の灯火を消されたいのか?」

 ネアは目を細めて威嚇する。


「あっ、いや……よろしくお願いします」

 一翔は身を引いてしまったが、謙虚に願い出た。


「OK! じゃあ、天蒼星(アマネル・ネオ)のデュナミス大陸に戻るわよ」

 メイリアは建物を突き抜けて魔術界(ヴァール)現実世界(ベスマール)へ飛び立った。


 雅稀ら3人とあとの長身女2人もメイリアを追うようにフォール=グリフィンの拠点から離れた。


  ――***――


 周りが森林に囲まれ、木漏れ日が地面を照らしているところに戻ってきた。


「ここは……」

 雅稀は頭上の木々を見渡す。

 葉と葉の間が白く光っていて眩しい。


「デュナミス大陸の北西領域よ」

 メイリアは雅稀たちの向かいで腕を組む。


「北西って確か……GFP学院の近くじゃあ……」

 一翔は左手を顎に当て、ロザン先生と話した内容を思い出す。


 反逆者たちは目を丸くして「そうなのか?」と口を揃える。


「はい。あまり知られていないところに建っているって話を聞いて……」

「そうか。それで未だにGFP学院が見つかっていない訳だな」


 ネアは腑に落ちたようで穏やかな表情を見せ、

「ここ、デュナミス大陸の北西は秘境と言われていてね。見ての通り、大自然に囲まれているし、海に繋っていると噂されているブルーホールというスポットもこの辺り。自然に魅了され、この地を一度踏み入れてしまうと、帰り道を見失って戻って来れないと言い伝えられている」

 と目をキリッと光らせて言葉を続けた。


「そう、だったんですね」

 雅稀は1メートル程度先の木陰に視線を落とす。


「それ以前に、今は私たちもあなたたちも魂だけの状態だから、誰にも見つからない。だから、ここで特訓するよ」

 セルラは握った右手と開いている左手をパチンと当てる。


「ペアは、あたしとトシくん、セルラとマサくん、ネアとカズくんね。あんたたちの潜在属性とあたしたちの潜在属性か顕在属性が一致している者同士でやるわよ」

 メイリアの話を聞いた雅稀らは顕在属性という用語に耳を疑ったが、メイリアは右手に剣を握って教える体勢をとっていた。

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