12,黒マントの男
カズ視点です
二人が戦っているうちに俺は都市核へ向かった
早く対処しなければもっと面倒なことになる
本来通路であるはずのここが馬鹿でかい部屋になってしまっているのがまずおかしい
おそらく魔法で空間を作って石を敷き詰めたんだろうが、ここでの魔法の使用が認められているのは本来俺やリアムぐらいなものだ
リアムが裏切るとは思えないので、どうやったのか見当がつかない
とにかく早く都市核に向かわなければ
俺は壁伝いに部屋を進み、都市核のある部屋の前まできた
目の前の扉を開けると部屋の中心に都市核が浮かんでいる
「来ましたか」
「っ!」
都市核の奥からゆっくりと出てきたのは黒いマントを被り、仮面をつけて目元を隠した男
こいつが犯罪グループの人間だろうか
「なにをしていた。都市核に何かしたのか?」
「そうですねぇ、都市核のハッキングは実に骨が折れる。無駄に忠誠心があるせいで予想以上に時間がかかっていまして」
「は、はっきんぐ?」
「あぁ、これは失礼。乗っ取りと言えば分かりますか。とはいえ完全に支配するわけではありませんよ?ほんの少し我々が介入できる隙間を作っておきたかっただけです」
「どんな理由があろうと、お前がやっていることは犯罪だ」
「そこは否定しません。我々はそれらを承知の上で行動しているのです」
「ならよ、これから俺がお前を殴っても文句はねぇんだな」
「はい、どうぞお好きなようになさってください。私は避けも隠れもしませんよ」
俺はマントの男へと殴り掛かる
俺だってそこらへんの兵士よりずっと強い
武闘大会の優勝者と戦っても俺が負けたことは無い
奴は随分と余裕があるようだが、それも今だけだ
「なるほど、早いですね」
「!?」
なんだ
奴が消えた
「ただ、私も早く片付けてしまいたいのでね。お相手をして差し上げることは出来ないのです」
「くっ」
後ろっ?!
いつの間に?
いや躊躇うな
奴の好きにさせてはいけない
すこしでも俺に意識を向けさせるんだ
俺は再度奴に殴り掛かる
しかし、腕が届く寸前で奴は姿を消す…いや高速で避けている
魔法を使っていない
俺が認識できない速度で動いているんだ
「ふむ、先ほどよりも一秒ほど早くなっていましたね。そのまま早くなればあと数千回続ければ私を殴ることができますよ」
くそ、ダメだ
このままじゃ埒があかない
「都市核!魔法使用許可を!」
「カーズ・リオンゲルド・バーンのレベル2までの都市魔法の使用を許可します。」
良かった、まだ都市核の主導権はこちらにある
都市魔法ってのは都市核に備わってる能力の一つで、結構便利だ
緊急時には天候を操ったりと規模の大きい魔法を使うこともできる
その分消費魔力もでかいから、それを1人のために使うのは気が引けるが仕方ない
俺は魔法リストから転移を選択する
転移魔法は自分が行ったことのある土地との間にゲートを作って移動することのできる魔法だ
本来この魔法は展開に時間を要するため実践向きではない
だが都市魔法の転移はタイムラグなしで座標の設定から送還までできる
これで奴を外に追い出す!
俺は記憶にあるなかで一番遠い場所の座標を設定する
「おやおや、これはまだ回避でき」
奴が消える
部屋の中を見回してみてもあの黒マントは見当たらない
よし、とりあえず追い出すことには成功したようだ
俺は都市核の元へ駆け寄り、都市核の状況を確認していく
「都市核、報告を」
「内部設定に一部追加項目があります。対驍ェ逾�用プログラムが追加されています。詳細を表示しますか。」
ん?
今一瞬何を言っているのか分からない部分があったな
一旦見ておくか
「頼む」
「了解しました。対驍ェ逾�用プログラムを表示します。」
俺の前に半透明な板が現れて、プログラムの内容が表示される
って何だこれ
「対驍ェ逾�用プログラム
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壊れてるのか?
文字がおかしなことになっている
「まさかはっきんぐってやつのせいか?」
「その通り。その様子ですと正常に動いているようですね」
「っお前どうやって」
気づけばすぐ側に黒マントの男が立っていた
転移魔法使っても数時間かかるような場所に飛ばしたはずだぞ
一体どんな手を使ったんだ
「これは誰でも読むことができないように暗号化されているのです」
「…どうやったら読めるんだ」
「それはこれからですよ。だからあなたはおとなしく見ていることです」
こいつには力では勝てないということを理解させられた
ならば少しでも会話をして情報を得るべきだろう
向こうも敵対するつもりはないように見える
「お前の目的は何なんだ?」
「私個人で動いているわけではないのです。強いて言うならば我々は世界を救うために活動しています」
「世界?随分と壮大だな」
「確かに今こんなことを言われても理解はできないでしょう。ですがいずれ分かります」
「なぜこんな手を使ったんだ。直接言ってくれれば話し合いの余地があるだろう」
「我々の名を騙る犯罪集団がいるんですよ。この都市にもいたはずですよ。たしか身体強化薬を配っていたんでしたか」
さっきの武闘大会で使われた奴か
「そうやって言うってことはお前は犯罪集団じゃないのか」
「ええ、私はあの卑しい集団とはなんの関係もありません。結局はこのように罪を犯しているわけですが、本来我々が気づかれることは無いはずなのです」
「なぜだ?都市核を勝手にいじったら確実にマスターリングに連絡が来るはずだが」
「これは世界規模の有事なのです。世界中の都市核には予め連絡をしないように通達されています」
なるほど
今回はいくつもの人や組織が絡み合ったことで事態がややこしくなっていたようだ
とりあえず、一旦は警戒しなくてもいいかもしれない
「街の中にいた操術士は?」
「ああ、それは我々の組織のものです。あれには最高クラスに近いレベルの魔法がかかっているので普通は見つかりません。そして彼らは誰にもこのことが知られぬよう人々の意識の誘導を行っていました」
ああ、ここでエイスケが出てきちまうのか
やっぱりやらかしてたかあいつ
「まさか彼らがやられるとは思っていませんでしたが、幸いここの住民は忙しくしていて気づいていないようですし問題ありません。それにアップデートが終わり次第関係者を回収してここを出ますので」
こいつの言うことを信じてもいいのだろうか
口封じや脅迫をする素振りはない
なんなら俺の問いに答えてくれている
害意は感じられない
「さて、これで終わりです。都市核のアップデートは終わりました。これから後処理をして撤収しますので。隣も終わったようですし」
そういえば隣からの振動や音が無くなった
あの二人は大丈夫だろうか
よほどのことが無い限り負けないとは思うが
俺は扉の方へと向かう
黒マントの男が隣へやってくる
身長は俺と同じくらいか
「最後に一つ。私たちの存在は世間に知られてはいけない決まりですので言いふらさぬよう。隣の部屋にいる魔人については別ですが」
魔人というのはエイスケのことだろう
本来知られるべきではないことをエイスケに対しては許可している?
「なぜだ?」
「私の上司が言ったことですので詳しくは分かりません。エイスケという魔人には話してよいとだけ」
「そうか」
確かにあいつは特殊だしな
その上司とやらが目をつけるのも分からんでもない
俺は扉へ手をかけつつ、黒マントの男に質問する
「なあ、お前の名前は?」
男はちらりとこっちを見て答える
「私のコードネームはクロです。それでは、またの機会に」
それだけ言うと黒マントの男…クロは扉を開けると同時に居なくなった
と思ったらエイスケに何やら話しかけて今度こそ居なくなった
敵ではないのだろうが、最後まで怪しい奴だ
…さて俺も2人と合流するとしよう
自分で文章を書いてるとだんだん訳が分からなくなってくるのは何も考えずにノリで書いてるからなんか?
面白いのかも分かんないよ…
誤字脱字等あればご報告ください




