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不思議(おかし)な高校生達は異世界でも可笑しくやっているようです  作者: N&s


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11/20

11, vsシュン

お久しぶりです。

なんとほぼ1年ぶりの投稿ですか。

時間が開きすぎて、私も前話の内容がうろ覚えです。

もう投稿されないのかと思っていた方、ご安心を。私は書き切る主義ですので、始めた物語は必ず完結させます。

これからもスローペースではありますが、更新していきますので、お付き合いいただければなと思います。

それでは稚拙なバトルシーンをどうぞ。

俺がトイレを済ませた後、今度こそ魔法陣の中へ入る

ほんの少しの浮遊感と共に風景が歪み、気づけば小さな部屋の中に立っていた

人間界に来た時は何も感じなかったから魔王の転移魔法の精度がどれだけのものかが分かるな

…いや、あいつ空の上に飛ばしやがったからやっぱり精度アホだわ

突然の景色の変化に脳の処理が追いついたところで転移した場所を見回すと、壁はレンガ造りでほんのりと明るい

魔力の集まりが壁の所々にあって、そこが光っているみたいだ

部屋の隅には下へと続く階段があった


「随分ときれいなんすね~ここ。掃除とかしてるんすか?」

「いや、都市核の間はな、魔法で常に清潔に保たれてるんだ」

「外から来る汚れはどうなるんだ?」

「吸収されるぞ」

「じゃあここにゴミ持ってくれば…」

「絶対にやめてくれ」


過去に都市核のシステムを悪用しようとした領主が居たが、都市核に多くの権利を剥奪された事があるらしい


「光都の連中曰く『自我があるわけではないが、ある程度の意思疎通はできるし、自ら考えて判断することも出来る』らしい。」


AIって訳でもないのか?

でも光都が関わってるなら現代工学とかコンピューターサイエンス


「2人とも話し込んでるっすけど、先行かなくていいんすか?」

「そうじゃん急いで行かないと行けないんじゃん」

「エイスケが居ると気が緩んで仕方ねぇな」

「俺のせいかよ」

「「うん」」


えぇ

俺は至って真面目にやってるけど?


「さっさと行こうぜ」

「そっすね」

「待ってくれ〜」


辛辣な2人を追いかけて、俺は石の階段を駆け下りる

螺旋階段を三周したかってところで、少し開けた場所に出た

目の前には両開きのでかい扉が


「なんかダンジョンのボス部屋見てえだな」

「おかしい、こんなところに扉なんて無かったぞ」

「え?」

「どういうことっすか?」

「本来ならここはただの通路なんだ。その奥に都市核があるはずなんだが」

「じゃあなんで」

「分からんが、俺の予想通りなら割とマズい」


あれか

さっき言ってた、この空間を害そうとすると権限とられるみたいな


「まだ分かんないし、とりあえず進もうぜ」

「そうっすよ、まだ領主の地位を取られたわけじゃないっすから。まだいけるっす」

「そうだな」


カズは心底疲れた表情をしながらうなずく

あんまり溜めると禿げるぞ

俺は目の前の扉を押し開ける

見た目に反してすんなりと開いた


「随分と余裕なんだね、君たち。今の状況分かってる?」


中は天井の高い部屋

正面には少し呆れを含んだ声でこちらに話しかけてくる小柄な男

こいつがグリードの言っていた小巨人って奴か

…ん?なんか見覚えが


「お前、Aブロックを勝ち進んだ魔法剣士か?」

「ご名答。僕の名はシュン。しがない雇人(やといど)さ」


やっぱりか

小柄なその見た目もそうだが、その手にある二本の剣が印象的だ

うっすらとだが魔力を帯びているその剣

その魔力はシュンから発せられるものと同じだ

自らの魔力を剣に纏わせており、しかも魔力の漏れがほとんどない

あの状態を維持するのはなかなか難しいだろう

魔力制御は人並み以上に出来るらしい


「あいつ、手強そうっす」

「だよな、気を付けた方が良い」


ここ数日で何人も強い奴を見てきたがその中でも上位に入る強さだ


「随分と待ったよ。上でグリードと交戦中って聞いてからずっと待機してたんだよ?早く君と戦いたくてうずうずしてたのに」

「それは悪かったな。どうしてもトイレ行きたかったんだよ」

「え、あぁ、そうなんだ…」

「おい見ろよ、敵すら引いてるぜ」

「ええ、やっぱりエイスケ君が変なんすよ。最近僕がおかしいのかと錯覚してたっすけど」


後ろでカズとパティールがヒソヒソしている

全部聞こえてるからな?


「できれば戦いたくないんだけど」

「それは無理。報酬を貰っているからには僕も仕事しなきゃいけないんでね。信頼と実績が売りなんだから」


どこぞの企業みたいなこと言うのね


「楽しみだなぁ。闘技場での君の戦いぶりをみてぜひとも一戦交えたいと思ってたんだ」


なんだってここには戦闘狂しかいないんだ

って領主が脳筋だからか


「ほんと、戦いたくねぇ」

「それじゃ、始めようか」


シュンは俺の意見をガン無視して剣を構える

俺も怪我したくないので、仕方なく甲殻と思考加速を使う

シュンは剣に纏わせる魔力を濃くすると、俺へと向かってきた

足も剣速も、速いには速いがフラットと比べるとかなり遅い

これなら対応できる、と思った矢先、突然加速した剣が俺の首を取らんと迫る

それでも俺は特に焦ることなく体を屈めて剣の軌道から外れる

そのまま下段から拳を入れようとしたが、それも見越したようにもう1本の剣が向かってきたため攻撃を諦め右腕で守りに転じる


「うおっ」


剣と腕が触れた瞬間、腕が勢いよく弾かれ体制を崩す

馬鹿でかいバランスボールをぶつけられたみたいな衝撃だ

左手を軸に弾かれた勢いのまま、側転で体勢を立て直そうとする

だがシュンが加速しながら俺のがら空きの横腹を狙う

俺は逆立ち腕立ての要領で肘やひざを曲げて体を縮込めることで剣の軌道から外れる

さらに足で剣の側面を蹴って上に跳ね上げる


「くっ」


シュンが体を少し仰け反らせたところで剛腕を使って足を強化する

足に使うのは初めてだったがうまくいった

…剛”腕”とはなんぞやというツッコミは受け付けないからな

多分筋力強化の能力だから腕力限定じゃないんだろ

俺は地面に指をめり込ませて固定

そして強化した足でシュンの腹を蹴る

シュンは吹き飛びつつも剣で地面をガリガリと削って勢いを殺す

変な体勢のせいで力はあまり乗らなかったが今の状態を脱することができただけ良しとしよう


「やるね」

「うれしくないんよな」

「ははっ、まだまだ余裕そうだね」


シュンが魔力を体に集めはじめる

あれはバフだな

補助魔法は他の魔法と比べて発動が早い


「行くよ!」

「やだよ」


シュンは再度俺に向かってきた

速さはさっきと同じくらいか

と、シュンが視界から消える

一瞬体が硬直したがすぐに後ろの魔力に気づいて反射的に腕を振りぬく

ガキっという音と共に重い斬撃が繰り出される

目線を後ろに向ければ、2本の剣が俺の腕に叩きつけられている

かなり重いが、その分大振りで隙も多い


「嫌って言ってんだろーが!」


俺は剣を横に受け流す

二本の剣が勢いそのままに地面に振り下ろされた

…って、嘘だろ?

剣が抵抗など知らんとばかりにザクリと地面を切ったんだけど


え、石だよね?


俺はシュンの体を思いっきり殴り飛ばす

地面に刺さっていた剣が地面を抉り、石が飛び散った

剣を手放してくれるとよかったんだがしっかりと握っていたようだ

ここは手を狙うべきだったか

というかなんで剣は折れてないんだ

側面からの力には弱いはずなのに

シュンは地面を蹴って身軽にくるくると回って着地する

なんという体裁き!

もうオリンピック出ろよ


「いいね、楽しめそうだ」

「こっちは楽しくないっての」


あいつの剣、どうも変だな

腕を弾いたと思ったら地面を切るほどの切れ味

やっぱりあの纏わせてる魔力が原因か


パティールが近づいてきて俺に耳打ちする


「あれは能力付与(エンチャント)っす。おそらくレベル1なんで魔力に弾性を持たせたりする程度っすね」

「程度って言っても割と強くないか」

「そうっすね。ただエイスケ君の防御なら深い傷はつけられないと思うっす。それと、カズさんがこっそり都市核に向かうんでこっちに意識を向けさせといてくれって」

「分かった。パティールは魔法で援護を頼む」

「了解っす」


俺たちが前を見るとこちらの様子を見ているシュンと目が合う


「作戦会議は終わったかな?」

「お前ちゃんと待ってるの偉いな。ムスカ大佐より優しいじゃん」

「聞いたことのない名前だけど、なんとなく茶髪のグラサン男なんじゃないかと思うね」

「まじかよ」


なんでわかるねん


「二人になったところで大差はない。領主サマはあいつが何とかするだろうし」


当然のようにカズの動きがばれた

うんそりゃばれるよね


「カズも実力者だけどあんまり一人にはしない方が良いよな」

「そうっすね、こっちを早く片付けて僕たちも向かうっす」

「随分となめられたものだね。まだ魔法もほとんど使ってないのに」


そう言ってシュンは周りに魔力を集め始める

あの構成は攻撃魔法だ

発動する前に本体を叩く!

俺はシュンに向かって飛び出す

パティールも俺が動き出したのと同時に魔法弾を三つ打ち出す

俺の拳がシュンの間合いに入った時、シュンの魔法の一つが発動する


「エアウォール」


俺の拳はシュンに届くことなく何もない空間で止まる

いや、これは空気だ

何やっても空気は壁にはならないと思うがファンタジーがそれを可能にしているのだろう

そこへパティールの魔法弾が飛んでくるがシュンは二本の剣でサクッと切り裂いた

もう一つが背後から迫るが何もない所でパンッと破裂する

空気の壁は全方位に張られているようだ

俺は魔力操作で空気の壁を破ろうと試みる

魔法ならば魔力を散らせば突破できる

しかし突然斜め前の石の床が盛り上がり、石の柱が生えてきた


「ストラグマイト」

「えっ?」


尖った先端が腹をとらえる

石筍はものすごい勢いで伸びていき、俺はそのまま轟音と共に壁にたたきつけられる


「ぐぇ」


石筍の先端がボロボロと崩れ、俺の体が壁と石筍の間に半分以上挟まれたところでようやく止まった

特に苦しくはないが身動きが取れねえ


「刺さらないんだ。やっぱり硬いね」

「こんにゃろ、崩れろ!崩れぐぇ」


俺は脱出しようと石筍を殴るが、崩れると同時に押し込まれてしまい余計に嵌まってしまう

しかもこの石筍自体はガチの石だから魔力変換も使えない


「しばらくそこでおとなしくしててよ。先に魔法使いの方を倒すからさ」

「ぐっ、パティール!」

「ええ、すぐに終わるっすよ!」

「なに!?」


そう、俺は時間稼ぎだ

パティールが大きな魔法陣をいくつも出している

シュンが俺にかまっている間に魔法構築を完成させたのだ


「いくっすよ!カオス・レーザー!」


幾つもの魔法陣から魔力を帯びた光線が斉射される

あれは魔法耐性の高い俺にも効いた魔法だ

あいつに効かないはずはない


「シールド、エンチャント:リフレクト」


シュンのシールドが鏡のように景色を反射する

そこへパティールの魔法がぶつかる

しかしシュンにレーザーは届いていない

レーザーがシールドにぶつかった瞬間跳ね返り、あらぬ方向へ進んでいくのだ

ってちょっと待て、こっちにくるな

あああああ毒と石化と吐き気があばばばば


「残念、このシールドは魔法を反射するのさ。君の魔法も…なっ、前が見えない!?」

「どうやら一本だけ通ったみたいっすね。この魔法は低確率で防御を貫通するんすよ」

「ナイスだパティール」


俺の方に飛んでこなけりゃ完璧だったよ

シュンは完全に油断していたようで盲目を食らって少し混乱している

意識が外れたことで石筍も伸びてこなくなり、なんとか脱出できた


「よしパティール、今のうちに押し切るぞ」

「……(´・ω・`)……」

「あぁそうだ!こいつあの魔法打ったらしばらく動けねぇんだった!」


完全に忘れてたよ、その設定

まずいな、シュンが盲目の効果を打ち消し始めている


「くそ、油断した。だがまだだ。まだ僕の魔力はほとんど残っている…」

「くそ、パティール担ぎながらじゃまともに戦えねえ」

「……(´・ω・`)……」


パティールはまだ顔文字状態だ

いやどうしたらええねん

誤字脱字等あればご報告ください

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