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この物語、王道展開からほんの少し外したいんですよね~
ステータスが異常な奴が職員とかギルド長とかと話すのってありふれた展開だけど、何だかあの顔を見る限りじゃぁ違う理由もある気がするんだよな~…
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「こちらです。」
「中々これませんよ?ギルド長室は」
「は、はぁ。」
建物や内装に比べてこの部屋からは豪華な感じがめっちゃする。
…というわけで、ギルド長室に連れてこられた俺だが、今から一体何が起こるのか…
トントントン
「失礼します、クリハラトウケンさんを連れてきました」
「おお、入っていいよ。」
ガチャ
「さぁ、話をしようか、クリハラさん。」
うお⁈な、何だろう…体が動かしずらくなって、少しだるいな…きっと、あの男性がしてるんだろうけど、どうやったらこんなことできるんだ?
「おお、流石、久しぶりの天者候補だな。」
「?あ、あのぉ。」
「まぁまぁ、立ったままでいるのもなんだし座りたまえ、君が今どういう状況なのか教えてあげよう。」
「は、はい。」
テンシャってなんだ?転生者みたいなやつか?というか、やっぱりこの人がギルド長かな?やっぱこう言う世界では上に立つ人も強くないとダメなんだろうな…さっきのやつとか部屋とか全部すごい奴なんだろうな~
「では、改めて、このテルフェイ支部ギルドマスター、ギアソ・ネクロだ、よろしく。」
「あ、よろしくお願いします。私の名前は…」
「いや、知っている、では、本題に入ろうか。」
お、俺どうなんのかな?もしかしてたまにある系の、転生者迫害みたいのかな…
「クリハラさん、貴方は多分転生しています、そして、今までの記憶は無くなっていませんね?」
やっぱそうなっちゃうのか…転生って記憶なくならないのか、我ながらアウトな判断だったのかぁ…あれ?そう言えば、自分がどうしてここにいるのかはわかんないよな?というか何で俺が転生者って分かったんだ?
「…はい…でも、どうして自分が転生者って分かったんですか?」
俺が認めたとき、ギルドマスターもニアスさんたちもピクっと反応した。
「やっぱり転生さんですよね…後、何故分かったのかは簡単です、転生者さんたちはステータスがとがっていたり、スキルに特別なものがあるかどうかでわかるんですよ。」
「そうなんですか、あ、後自分がどうやってこの場所に来たのか、全然覚えていないんですがこれはどうしてなのかわかります?」
「それは、他の転生者さんたちも言っています、我々も色々考えたんですが、いまだによくわからないんです。」
なるほど、じゃぁ別に自分が特別な訳ではないということか…でも、他の転生者たちはどうしているんだ?
「あの、他の転生者ってどういう風に過ごしているんですか?」
「他の転生者さんたちはそもそも持っている高いステータスとスキルを使って自由に生きる者もいれば、国やギルドに使え、功績を出し有名な者などが多いな」
「…転生者を迫害したりしないんですか?」
「そこは少し難しいことになっていて、転生者さん自体の人数も少ないんだけどその中でたまにとても傲慢な転生者さんとか、あまりにも危険なことをする転生者さんは最高位の刑務所に収監される場合が多いかな、あ、でもめったにないからね。」
う~ん、迫害とかはなくてよかったけど、さっきから少し空気が重いしこの世界は転生者が与える影響力がとても強いのか?…だとしたら本当に気を付けるべきは俺と同じ転生者かもしれない…
と言っても、今はここ、この村で過ごすことを決めたんだ、村の人たちから信用してもらわないと話にならないな。
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あの後、いちよ今後村で過ごすことは許可されそれからこの世界の基礎が書いてある本をもらって宿に帰った。
「あ、あの…」
「どうしました、トウケンさん?」
「記憶がないって嘘ついてすいませんでした…」
「ん、もう、それはいいんですよ、ギルド長だって言ってたでしょ、別にあの状況で噓をついても何も悪くない、むしろ当たり前というかその冷静さが欲しいよって、もし私がそうなっていたらパニックで滅茶苦茶になっていただろうしね。だから、別にいいのよ。」
「…ありがとうございます。」
「でも、これからはダメですよ?」
「はい!そのような心掛けでいかしてもらいます。」
「ふふ、元気がいいとは、いいですね!」
ニアスさんは優しい、また、この村の人々も優しい、自分が転生者と言っても色々なことをすんごく好奇心旺盛な目で聞いてくるだけなのだから、(少し怖かったけれども…)
その後は宿で夜食を食べ早寝をする、そして、明日からギルドで活動だ!
自分、別に「火力でねじ伏せていく魔術師道 ~魔術師は火力を貪欲に相求めていくそうです」っていう自信作上げるので見てください!(6時までには投稿します」