ラーゴ目線の「これまでのあらすじ」圧縮版6
■王国勇者を名乗り王女を守る
そのミリンの帰り道、ちょうど高原球技場から王都へラゴンが着いたころ、ミリン一行を狙って暗殺テロが発生する。
本来王家、王城を護るために作られた、堀の仕掛けによって本体と分断されたミリンのキャリッジは、魔法銃の弾丸で周囲の護衛を無力化、孤立させられた。あげく影鍬一人の護衛と敵暗殺者の待つ家屋に誘い込まれるミリン。必死でしがみついていたラーゴは、結界と親衛隊たちの能力で敵の攻撃を防いだ。ラゴンにかつて城内散策のとき見たフルプレートの模造品を着せ、結界で覆って敵に対峙、ついにこれを撃退。ただ他に思いつかず王国勇者と名乗ってしまったのは、ラーゴの黒歴史となる。
城内に戻ってきたラーゴは、クロスの連絡を受け、坑道へ移動、平身低頭のドワーフからライブラリーメタルを譲られた。さらには、すでに尊敬を表されていた聖霊たちから、ドミニオンマスターという官職を送られる。それらはどうもやり過ぎ性質で、『確信的にやっちまう』問題児クロスの暗躍がありそうだ。
ラーゴには今後も、自分の正体がバレないよう気を付けながら、暴走気味の仲間にブレーキをかける必要がある。そして王女殿下ミリンの、セレブなペットとして暮らす静かな日々を、いつか取り戻さなければならない。
ついに敵地へ旅立つ、ラーゴとラゴンの新たな伝説が始まる。
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