表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/289

祭壇

 乾いた砂に埋もれるように、

 その神殿はある。

 じりじりと肌を灼く陽光に耐えながら、

 先行する王たちに追いつくべく、

 少年たちは砂漠を急いだ。

 踊り子と令嬢が張る結界が

 暑さを和らげてなお、

 熱は少年たちの体力を奪った。

 少年が額を手の甲で拭う。

 詐欺師がうんざりした様子で

 大きく息を吐いた。


 やがて少年たちの前に、

 真白い四つの石柱に囲まれた

 屋根さえない祭壇が姿を現す。

 砂漠の陽光に灼かれるそれこそが、

 火竜王の祭壇であった。

 祭壇の前には巫女装束の娘が

 静かに祈りを捧げ、

 若き王がその傍らで

 リュートを抱えていた。

 石柱の周囲には砂漠の民の兵が

 敵の襲来を警戒している。

 少年たちは砂の影に隠れる。

 若き王が弦をつま弾き、

 娘がゆっくりと舞い始める。

『招炎の儀』が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ