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 小さな村に悲鳴と怒号が交錯する。

 突然の魔物の襲来に、

 村人たちは逃げ惑っていた。

 少年たちは魔物を追い、

 村に入る。

 窮鼠となった魔物たちは、

 悪魔の形相で牙を剥いていた。


 少年たちは進軍の途上で

 偶然に敵の一隊を発見し、

 奇襲を試みた。

 作戦は奏功し、

 敵の半数を討ち取り、

 残りの半数は

 満足な抵抗もできずに逃げ散った。

 少年たちは敵を追撃する。

 魔物たちが逃げる道の先に、

 小さな村があった。


 魔物が逃げ惑う村人を爪で引き裂き、

 苦し紛れに吐いた炎が家を焼く。

 少年は村人と魔物の間に割って入り、

 剣を振るって牽制する。

 魔物は剣を躱し、

 少年に背を向けて駆け出した。

 少年と共に村に入った将の一人が、

 兵たちに追撃を命じる。

 少年は後ろを振り返った。

 魔物の爪に引き裂かれた村人には

 まだ息がある。

 炎に包まれた家々から、

 助けを求める悲鳴が聞こえる。

 少年は、

 逃げ去ろうとしている魔物の背に

 向き直った。

 追いかければまだ間に合う。

 ここで魔物を一匹でも多く殺すことは、

 後の戦いを有利にすることだろう。

 少年は手の剣を強く握り、

 叫んだ。


「村の人たちを助ける!

 手を貸してくれ!」


 後ろにいた詐欺師が驚いたように少年を見つめ、

 そして小さく笑った。


「待て!

 魔物どもを追うのが先だ!」


 将の言葉を無視して

 少年が炎に包まれた家へと走る。

 令嬢の癒しの魔法が村人を包む。

 踊り子が炎を操り、

 燃え落ちようとしている家に道を作った。

 少年の言葉を受けて、

 兵たちが村人の救助に向かう。

 魔物たちの姿は

 すでに遠くなっていた。

 村人を背に負い、

 家から出る少年を見つめ、

 将は苦い表情を浮かべた。


「……勇者よ。

 貴方は正しい。

 だが、

 それでは戦に勝てぬのだ」

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― 新着の感想 ―
[一言] 将軍! お前勝手すぎへん!? それならお前が真っ先に救助に動けやー! 「ここは俺に任せて君は魔物を追ってくれ! 」 てことならわかるけどさぁ…… こんな上司ってどこにでもいそうでツッコミが…
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