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勝利

 挟撃を受けた魔物たちの

 指揮系統は崩壊し、

 組織的な抵抗ができぬまま

 各個撃破され、

 あるいは逃散した。

 戦いの気配は去り、

 兵士たちが喜びの声を上げる。

 砦の守将が本陣を訪ね、

 新王に膝を折った。


「よくぞ砦を守り抜いてくれた。

 その功績に、

 私は必ず報いよう」

「有難きお言葉!

 兵たちも喜びましょう」


 守将の言葉に

 新王は大きくうなずく。

 隣に控えていた朱峰将軍が

 剣を掲げた。


「砦は守られ、

 魔物どもは敗れ去った!

 我らの勝利だ!」


 歓声と共に

 新王を讃える声があちこちで上がる。

 ひとまず新王は人々の期待に応え、

 兵たちの信任を得ることができたのだ。

 新王の顔に小さな安堵が浮かんだ。




 初戦の勝利は人々に三つのことを伝えた。

 ひとつめは新王の語る未来が

 絵空事ではないということ。

 ふたつめは予言の勇者の存在が

 ただの噂ではなかったということ。

 そしてみっつめは、

 予言の勇者が新王のために

 戦ったということだった。

 勇者は新王の味方である、

 あるいは、

 新王は勇者を『使う』ことができる。

 それは政治的に

 極めて重要な意味を持っていた。

 帰参した少年たちを

 朱峰将軍は満足げな表情で見つめていた。


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