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親征

 州都の中央通りを

 白馬に乗った新王が

 悠然と進む。

 その後ろには

 朱峰将軍を始めとした

 諸将が続き、

 さらにその後ろに

 甲冑に身を固めた

 騎士たちが連なる。

 山の国の新王は

 魔物たちから祖国を奪還すべく、

 今まさに州都を発とうとしていた。

 沿道には無数の民が

 新王の率いる精兵を見守る。

 州都の門の前まで進み、

 新王は後ろを振り返った。


「この門をくぐれば、

 私がここに再び戻ることはない!

 私が次に座る椅子は

 王都にある玉座のみだ!」


 腰の剣を抜き、

 新王は刃を天に掲げる。


「新王陛下万歳!」

「山の国に栄光あれ!」


 諸将が唱和し、

 兵たちが歓喜の声を上げた。

 呼応するように民衆が

 熱狂を叫ぶ。


「新王陛下万歳!」

「山の国に栄光あれ!」


 新王は大きくうなずき、

 馬を返すと、

 泰然と門を出た。

 その姿は威風に溢れ、

 人々は勝利を確信する。

 新王は自ら退路を断ったのだ。

 もはや逃れる道はない。

 新王の未来は、

 勝利か、死か、

 そのいずれかとなった。

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