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宣言

「お見事にございました。

 陛下」


 儀式を終え、

 城に戻った新王に

 朱峰将軍が声を掛ける。

 その声に追従はなく、

 むしろ無礼なほどの

 素直な感心があった。

 軽く苦笑いを浮かべ

 新王が答える。


「今ようやく

 足が震えておるよ」


 新王の言葉に

 臣下たちから笑いが漏れる。

 新王は表情を引き締め、

 臣下に語り掛けた。


「王と頼むには

 拙き若輩であろうが、

 どうか力を貸してほしい。

 この国を取り戻すため、

 よろしく頼む」


 臣下たちは膝をつき、

 頭を垂れる。

 まるで昨日とは別人のような新王に、

 朱峰将軍は頼もしげに言った。


「我ら一同、

 陛下の御為に命を尽くす所存。

 どうぞ手足の如くお使いあれ」


 新王は大きくうなずき、

 力強く宣言した。


「魔物どもに蹂躙を許すは

 今宵限りだ。

 急ぎ兵を整えよ。

 次の戦には

 私自ら戦場に出る」


 臣下たちが一斉に顔を上げる。

 高揚と興奮が彼らを包み、

 誰ともなく上げた雄叫びが

 城に響いた。

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