表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/289

王位

 少年たちは

 客人として遇され、

 城に逗留することとなった。

 王子は少年たちと別れ、

 諸侯、貴族たちと

 今後についての話し合いを重ねている。

 少年は義勇兵として

 前線に赴くことを主張したが、

 朱峰将軍は「時期を待て」と告げるのみ。

 前線から伝わる戦況は苦しく、

 少年は焦燥に耐えるように

 こぶしを握っていた。


 王子の生存は

 山の国に久しくなかった

 明るい報せとして、

 急速に広がっていった。

 魔物の軍勢に敗れ

 野に伏していた残兵たちが、

 続々と岳北州に集う。

 士気は高まり、

 民は団結して、

 魔物どもを滅ぼし

 国土を取り戻さんとの機運は

 頂点に達している。

 この機を捉え、

 朱峰将軍は自らを後見として、

 王子を新たな王とすることを

 内外に宣言した。

 数日の後には

 この岳北州で

 即位の礼が執り行われる。

 それは王家に伝わる冠も、

 王権を象徴する笏もない、

 戦時下ゆえの簡略化された儀式だが、

 敗北の気配を断ち、

 新たな時代の到来を告げる

 重要な転換点となろう。

 そしてそれは同時に、

 王子がもはや逃れられぬ運命に

 身を投じることを意味していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ