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排斥

 翌朝になり、

 少年たちは村人に連れられ、

 魔物が目撃されたという場所にいた。

 それは村にほど近い、

 村人たちが狩りや採集に使う

 森の道だった。


「鳥の顔と翼を持った

 人型の魔物が、

 様子を窺っていたと」


 村人は恐怖に身を震わせる。

 少年たちは周囲を見渡した。

 魔物の気配はなく、

 森は静寂に沈んでいる。


――ガサリ


「誰だ!?」


 草をこする音が響き、

 村人が大きく誰何の声を上げた。

 怯えたように身をすくませ、

 姿を現したのは

 やせこけた一人の少女だった。

 村人が厳しい視線を少女に浴びせる。


「こんなところで何をしている!」


 叱責するような口調に、

 踊り子は村人を制した。


「そんな乱暴な言い方はないでしょう」


 少年は少女に、

 穏やかに声を掛ける。


「この辺りに

 見慣れぬ魔物が現れたと聞いた。

 何か知っているか?」

「……魔物を退治しに来たの?」


 少女は少年をじっと見つめる。

 少年はうなずき、

 王子が


「安心するがよい。

 我々に任せておけ」


 と胸を張った。

 少女は少年たちを見渡し、

 そして

 無言のまま身を翻して

 去って行った。

 王子が気分を害したように

 眉をひそめる。

 踊り子は村人を振り返った。


「あんな子供に、

 ずいぶんと冷たいじゃない」


 村人は心外だとばかり

 怒りの色を浮かべる。


「あれの父親は人殺しだ。

 父親は裁かれたが、

 家族は村を追い出されたのさ。

 本来はこの辺りにいることも

 許されないんだ」


 早くどこかにいなくなればいい

 そうつぶやく村人に、

 少年と踊り子は複雑な表情を作る。

 王子は戸惑いと共に視線をさまよわせ、

 詐欺師と令嬢は表情の読めぬ顔で

 少女の消えた方向を見つめた。

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