表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/289

依頼

 宿に迎えられた少年たちは、

 小さな村にそぐわぬ

 豪華な歓待を受けた。

 とはいえそれは

「小さな村にしては」という、

 その程度のものではあったが。

 丁寧な扱いに気を良くする王子をよそに、

 踊り子は不審げに村人たちを見る。

 少年は戸惑い気味に、

 しかしもてなしを断ることもできずにいた。

 令嬢は何も考えていないのかにこにことしており、

 詐欺師は何を考えているか分からない顔で

 出された料理を腹に納めていた。


「異国より参られた

 勇士の方々にお願いがございます」


 少年たちが出された料理を平らげたのを

 見計らったように、

 村長が声を上げる。

 予想していたのだろう、

 詐欺師が皮肉げに口を歪めた。

 村長は少年たちに村の窮状を語る。

 前線から遠いはずのこの小さな村にさえ、

 魔王の軍勢は手を伸ばしていた。


「見慣れぬ魔物の姿を、

 多くの村人が目撃しております。

 我らに魔物を退ける力はない。

 あなた方がいらしたのは

 まさに天の配剤。

 どうかこの小さな村を

 皆様のお力でお救いください」


 少年が返答する前に、

 王子が得意げな顔で


「まかせておけ」


 とうなずく。

 踊り子は呆れたように肩をすくめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ