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詐欺師

 城から出てきた少年に、

 一人の男が声をかける。

 にやけた笑いを浮かべ、

 どこか油断ならない目をした男。

 男は詐欺師だった。


「オレと組まないか?

 オレはたぶん、

 お前さんの役に立つと思うぜ?」


 詐欺師を一瞥し、

 無言で歩き出す少年の後ろを、

 詐欺師は図々しくついてくる。


「その若さで勇者に志願たぁ、

 何か目的があるんだろう?

 金かい?

 それとも士官かな?」


 背後でしゃべり続ける詐欺師を不快に思ったか、

 少年は振り返り、

 詐欺師を睨みつけて言った。


「魔物を殺すためだ」


 少年の激しい憎悪を宿した瞳に、

 詐欺師は一瞬、言葉に詰まる。

 しかしすぐに口の端を上げ、

 少年の視線を受け止めた。


「だったら、ちょうどいい話がある」

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― 新着の感想 ―
[良い点] この詩のような文体良いですねー! 昔読んだ何かを思い出すような…… なんだったか忘れたのですが。 リズムある文体で語られる英雄物は、それだけでワクワクします。
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