表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/289

口車

 詐欺師は丘の上で二人と別れた後、

 その足で領主の館に向かった。

 そしてマフィアのボスが今日死ぬことを告げると、

 今こそが正当な支配を取り戻す好機である、

 今を逃せばマフィアは永遠に支配者の顔をし続けるぞ、

 その血と高貴な魂にふさわしい地位を取り戻したくないか、

 マフィアの前に這いつくばる負け犬として一生を終えるのか、

 そう言って領主をそそのかしたのだった。

 実際にカジノから火の手が上がったことを知った領主は、

 私兵の全てを動員してカジノを急襲した。

 ボスを失い規律を失ったマフィアたちは、

 抵抗らしい抵抗もできず、

 簡単に制圧されたのだった。




 樽のように太った男が

 人の好い笑顔を浮かべて少年たちに近付く。


「いやはや、

 誠に感服致した。

 このように年若い少年と、

 美しい娘が、

 この町にはびこる悪に

 立ち向かってくれようとは。

 勇者とはまさに

 あなたがたのためにある言葉。

 どうか我が屋敷に参られよ。

 あなたがたの勇気と献身に、

 報いたいと思っているのだ」


 詐欺師はにこにこと愛想を振りまき、


「もちろん、

 お伺いいたします」


 と答える。

 そして少年たちにそっと近づき、

 周囲に気付かれぬよう耳打ちした。


「なるべく早いうちにずらかるぞ。

 屋敷に入ったら命はないと思え」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] リアルにバランスの取れたパーティになりましたね。 結果的に勇者に足りない部分を二人がそれぞれ補填している。ファンタジー的なスキルでないところで。 最終回ではダークエンドというか、モヤッと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ