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昔の話

 荷馬車に乗せられ、

 少年たちは谷の国の王都への途上にある。

 詐欺師は縄を打たれたままだ。

 将は詐欺師がおとなしく連行されるなど

 露ほども信じていないらしい。

 縄を外そうともがきつつ、

 詐欺師は少年たちに言った。


「付き合わなくても

 いいんだぜ?」


 少年は軽く首を横に振る。


「どうせ王都に向かっていた。

 女王陛下に許可をもらえば

 動きやすくなるだろう」


 詐欺師は小さく鼻を鳴らした。

 踊り子がどこか信じられない様子で言う。


「あんたが騎士だったなんて、

 想像もしなかったわ」


 令嬢が首を傾げる。


「谷の国では

 どなたでも騎士になれるのでしょうか?」

「やかましいわ」


 なかなかの言われように

 詐欺師は二人に睨んだ。

 そして詐欺師は空を見上げる。


「……昔の話さ」


 その声音はそれ以上の詮索を拒み、

 踊り子と令嬢は口を閉ざした。

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