宣言
燃やすくらいなら、再利用した方がいい。
そんな提案をした大悟。
そこには、元主任研究員として、この施設への思いやりもあるのだろう。
様々な不幸があった。
今度は、この施設で幸福を。
それが願いだった。
「詳しいことは、この施設を出てから公表するよ。」
彼の言葉は、決意に満ち溢れており、熱意が感じられた。
この施設と一緒に育ってきた彼も、生まれ変わろうとしている。
その表れ。
「、、、そうだね。」
「確かに、もったいないかも。」
「どうにかなるかな。」
「彼が提案したのだし、彼に任せましょう。」
若葉、奏、俊、弓子。
彼らも、それに同意した。
やるべきことは決まったと。
その為に、出口に向かって歩き出す。
外から、光が差し込み、照らされている。
その存在感は、偉大で、美しく感じた。
何者も受け入れる。
その気概が、伝わってきた。
そして。
「ここまで、色々なことがあった。」
「色々な人の苦悩、死、別れ。」
「でも、後悔なんてしてはいけない。」
「そんなことしたら、それが無駄になってしまう気がするから。」
「むしろ、それを糧にして今後生きていきたい。」
「その第一歩として、持ち帰る情報。」
「これを世間に公表する。」
その宣言と同時に。
生き残った者たちの足が。
内と外の境界線を越えた。
遂に、外に。
そして、失った者たちへの宣言。
後へ、続いていくために。
もう少し続く予定です。
読んでいただきありがとうございました。




