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悪意は常に裏側に  作者: 真っ赤なゴミ箱
第8章 それでも進むしかない
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お前は俺を人間として扱うのか

生きていく上で何か目的がないと生きづらい。

それは、おそらくみんなが持っている共通認識で、変えようがない。

趣味に没頭する人間もいれば、

自身の研鑽に励むもの、

他者との繋がりを持とうとする人間もいる。

様々な人がそうやって生きている。

その世の中の構成の中の一人。

大宮大悟。

幼少期から、研究に精を出し、また目的にもなった。

九重一樹に立場を奪われてからは、興味の対象がそちらに移り変わった。

九重一樹の能力についてはもちろん、この閉鎖空間の中で、どのような反応を起こすのかも楽しみだった。

それを生きる目的。

生きる指針になっていた。



それが、なくなった。

生きる目的がなくなった。

そのことと同義。

役目は終わったということだろうか。




「、、、、これからどうすればいいんだろうな、、、」




「何もない、何も使えるものがない、生きる理由がない。」




近くに血塗れのナイフが落ちている。

これを使えば、

終わらせることが出来る。

この無意味な人生を。

ナイフを右手に構える。

首筋の急所。

探す。

ここだ。

覚悟は決まった。

ナイフを振り下ろす。

その時。

二つの死体の片方が動いた。

九重一樹。

虫の息ではあるが、まだ少し命はあるようだ。

大悟のナイフは間一髪のところで止まっていた。




「、、お前。、、何で。」




その疑問が頭の中を支配する。

明らかに致死量。

時間も多少なりとも経っていたはず。




「、、、い、、、き、、、、ろ、、」




「生きろ?」




その言葉を最後に、動きを止めた。

そこに魂はもうなかった。

肉の塊が二つ。

それだけだ。



何故。

俺に言う。

俺は、お前を被検体としてしか扱っていなかったというのに。

お前から、どう見られているかなんて考えたこともない。

実験中に死ねば、そこで終わり。

耐えれば、より付加をかける。

そういう扱いだった。




「なのに、お前は俺を人間として扱うのか、、?」




それに答える人間はもうこの場には居ない。

返答を期待した訳ではない。

でも。





「何これ。」





そこには、新藤若葉が立っていた。


予告通り、大悟側です。

今後の予定としては、奏側、大悟側を交互に繰り返す形になると思います。

もちろん、入れ替わったりはします。

後、複合してみたりとか。

そんなわけで、引き続き楽しんでいただけるとありがたいです。

読んでいただきありがとうございました。

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