崩れる
そして、物語は再び動き出す。
何者にも縛られず、ただ自由に。
そこから、得られるものは結果だけ。
それ以上でもそれ以下でもない。
起こってしまったことは変えようがない。
考慮しつつ、進める必要がある。
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死体のポケットから見つかった手紙。
この施設の名前、知ってるか?
中央管理施設っていうんだ。
この中央っていう意味、分かるよな?
あるものが、中央にあるとして、その周りに付随するように様々なものが繋がっている。
中央、北方、南方、西方、東方。
中央、第一、第二、第三、第四。
この名称は、あくまで例えだ。
だが、事実だ。
この中央管理施設を潰したところで、まだ他がある。
お前らの努力は、無駄だったんだよ。
やることは決まっていた。
あそこだ。
無駄に厳重だった扉。
前には、警備が二人。
恐らく、それ以外にも何らかの警備システムがあるだろう。
そこまでして、隠したいものがあるということだ。
目の前にその片割れと、一人。
二人とも、当事者だったのだろう。
それを叶えることなく逝ってしまった。
だから、行くんだ。
残された者たちだけで。
「、、、、もういいの?」
「大丈夫、、、大丈夫、、、できるから、」
「無理はしてない、、?」
「行ける、、今なら、、、」
「リーダーの追いかけてたもの、その後を継ぐんだ、、」
「、、、、行こう、、」
奏、弓子、俊は真実に近づく。
この扉をくぐった先に何がある?
その為には、まず。
正面の見張り二人。
誰もいなかった。
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大悟は、やっと安全を確認した。
周囲には誰もおらず、一人だけ。
脅威だった章は、何故かいなくなってしまった。
色々な可能性を考えたが、よく分からない。
運が良かったということなのだろうか?
頭は今でも思考を続けている。
絶え間なく。
その間隙に、下から騒々しい音。
何があったのだろう。
再び、安全を確認。
大丈夫だ。
階下に続く階段を下りていく。
それは、すぐに目に入った。
折り重なる二つの物体。
呼吸が止まりそうだった。
だって、それは大悟にとっても追いかけてきたものだったから。
九重一樹。
九重章。
元主任研究員である大悟の目から見ても、明らか。
大悟の中の何かが崩れる音がした。
第6章からの続きですね。
過去編から戻ってきました。
次回は特に捻りなく、この続きになるかと。
読んでいただきありがとうございました。




