再確認
間違いない、でもこのタイミングで?
あの二人、急いでいた。
佐山俊。
もう一人は、見たことない。
侵入者、もしくは。
それは、いったん保留にして。
どうすべきだ?
このままだと、埒が明かなかった。
そんな中、出てきた二人。
追いかけるしかなかった。
二人の後を慎重に付いていく。
細心の注意を払いつつ。
この行動の裏には何かがあるのかもしれない。
有用な情報があれば、それもよし。
無くても、足掛かりにはなるだろう。
前方の二人が止まる。
場所は、他の場所から死角になっているところ。
聞かれたくない話。
他には、聞かせたくない話をするのに好都合の場所だ。
あと、少し近づこう。
もう少し。
あとほんの少し。
このくらいか。
これ以上近いとばれてしまうだろう。
耳を澄ます。
「この会員証の佐山俊君?それにこの田代弓子さんもこの場所にいて、協力者?」
田代弓子も?
これは驚いた。
「そう、偶然だけどね。」
「でも、この施設に君たちを呼んだのは僕。」
元々の計画だったってことか。
全然そんな予感は感じなかったのに。
「君たちはこの施設、表向きは学校なんて言ってるけど何かがおかしい、違うことに気づいた。そうだよね?」
あぁ、そうだ。
俺も、それに感づいたから、こうなっている。
「うん、気づいたのは私じゃないけど。異変を感じたのはリーダー。現に私は、手伝いをするためについてきたけど、私の前に広がっている景色は普段通っている学校と大差ない。」
そのリーダーとかいう奴が、まとめ役?
これもいい情報だ。
「ただ信じてついてきただけ。リーダー必死だから。」
「一樹だよね?探しているの。」
九重一樹。
そうだ、そいつだ。
この施設に入り込んだ害悪。
変な能力を持っている。
油断さえしなければ、こんなことには。
「そう、もう何年経つのか分からない。お姉ちゃんが若いころかららしいから。」
「でも、何でこの場所が怪しいと思ったんだろう?」
「この前の飛び降り事件。ここであったでしょ。」
そうだ、それは、、、
「、、、、あれか。」
「でも、君たち勘違いしてない?」
「?」
「飛び降りたのは誰なのか。」
誰かって?
「九重一樹。リーダーの息子。」
やはり、あいつの能力はしっかり働いているのか。
「そう、皆そう思うんだ。初めは。」
「その様子だと、まだ君のリーダーは会ってないんだね、その飛び降りた生徒に。」
「この場所の異変に気付ける時点で、君のリーダーは何かの能力を持っているといっていい。」
「本人を見れば違うと気づくはずさ。」
「飛び降りたのは、大宮大悟。ここの元主任研究員だった男だ。」
そう、俺なんだ。
あそこから飛び降りたのは。
そのような事実に歪んでしまっているから。
「君たちの探している九重一樹。彼は今ここの主任研究員をしている。」
ここまでの話を聞いた感じだと、味方なのか?
判断に迷う情報源だった。
大悟が一樹への怒りを再び噛み締める場面です。
しかし、判断には迷ってしまう。
どうすべきなのか。
こんな感じで、また次回。
読んでいただきありがとうございました。




