疑うだけじゃ始まらない
あの後の経過。
ただ平凡に授業を受けていた。
これからも、ずっとそうなっていく。
そう思っていた。
でも。
光が見えたんだ。
僕の心に。
自分は、救われたがっている。
そこで行動を起こす。
何故か、全く反応しないクラスメイトと。
あいつが。
「ほう?まだ何か行動を起こす意思はあったのか。」
「別にお前がどう動こうが構わん、好きにしろ。」
「どうせここからは逃れられない。」
この言葉を背にして、扉の外へ。
今までとは、景色が違って見えた。
色づいて見えた。
目的も、はっきりしている。
ここから逃げ出す。
その為には。
一人の力だけでは、足りない。
協力が必要だ。
確かな足取りで、歩みを進める。
大宮大悟だった。
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決意は固めたが、まだ問題は山積みだ。
まず、ここに協力者なる人物がいるのかということ。
仮にいたとして、その人物は果たして無事でいるのだろうかということ。
この二点だ。
この広大な施設から、遂行するのは骨が折れる。
頭をひねる。
考える。
だが。
思いつかない。
方向性さえ定まれば、何とかなる気がするのだが。
しかし、彼は運が良かった。
こんな声が、スピーカーから即座に聞こえてきたからだ。
「どうしてこんな所に紛れ込んできたのかは知らないが、良かった。」
「計画のステップアップにそこの彼の助けが必要なんだ。」
「協力してくれるよね?」
聞き覚えのある声。
耳の奥にこびりついている。
九重一樹だ。
頭が猛烈に熱くなる。
抑えようとしても、抑えきれない。
落ち着け。
落ち着くんだ。
そう。
深呼吸。
一回。
二回。
三回。
頭がクリアになる。
もう一回整理しよう。
この声は、九重一樹。
確定だろう。
そして、気になる文言。
こんな所に紛れ込んできた?
そこの彼?
明らかに、誰かを指して言っている。
そいつは、侵入者だ。
そこから導き出されること。
救助?
その可能性もある。
だから、ここで渋っていても仕方がない。
彼は、再び動き出した。
ここまで読んでくださっている方々は、当然知っているかと存じますが、大悟はまだ全容を知りません。一樹が死んだことも、章が死んだことも。
そして、大悟の中では新型研究員。雅子も既に殺されています。
彼が、この歪んだ事実に気づくのはいつか?
ご期待ください。
読んでいただきありがとうございました。




